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コラム

2023年3月15日

インタビュー調査のギモン ~1人の意見はマーケティングにどう役立つのか~

目次

■ はじめに
■ インタビュー調査の考え方
■ インタビュー調査はマーケティング活動に使えない?
  インタビュー調査の意義を改めて整理
■ 1人の意見はマーケティングに役立てられるのか
■ おわりに

 

はじめに

MMD研究所では、これまでに調査の進め方やまとめ方、分析についてコラムを発表してきました。

分析について気になる方はこちら

今回はインタビュー調査を行う時によく質問としていただく、「1人の意見はマーケティングに役立てられるのか」について、MMDLaboのリサーチャー視点からお話していこうと思います。

※今回はMMDLaboの会社概要をPDFでご用意しています。

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インタビュー調査の考え方

インタビュー調査は、対象者の言葉や仕草から気持ちや考え方を探ることを目的としています。 

アンケート調査は「〇〇と感じる人が□%」という数値データで分析をしていくのに対し、インタビュー調査では「なぜこの人は〇〇を選んだのか」「〇〇を選んだ背景はどのようなものか」といった発言内容や表情、仕草などをもとに分析をしていきます。

インタビュー調査は行動の背景・気持ちを探っていく手法のため、サンプル数を多くとって把握していくことができない手法となっています。

ここでよく出てくる疑問が「限られたサンプル数だけでまとめられた内容を、そのまま実務に活かしてよいのか?」「1人の意見はマーケティングに役立てられるのか?」ということかなと思います。

 

インタビュー調査はマーケティング活動に使えない?
インタビュー調査の意義を改めて整理

インタビュー調査を行う際は、条件に合致した人を絞り込んで行います(=リクルート)。
つまり、不特定多数に聴取することが可能なアンケート調査とは異なり、結果の再現性がありません。

結果の再現性とは、同じ手法で複数回調査を実施した際に、似通った結果が出ることを指します。

アンケート調査では不特定多数に対して実施するため、結果のブレが出にくいと言えます。
一方、インタビュー調査は不特定多数ではなく絞られた人に対して行うため、同じ手法だったとしても全く異なる意見が出てくる可能性が高いと言えます。

ここで、「インタビュー調査の結果を改善・施策案に活かしていいのか?」と疑問が生まれてくると思います。

しかし、インタビュー調査では1人1人の気持ちを深く聞くことができます。最初に発言として出てくる内容は異なるかもしれませんが、その奥にある「なぜその選択をしたのか」「どういう気持ちだったのか」という思いは共通することもあります。この「思い」が生活者の感じる「ニーズ」に繋がる重要なヒントとなります。

日常生活にあふれている多くの情報の中で、生活者に「自分に合うもの」「気に入ったもの」として選んでもらうためには、各生活者の心の奥にある「ニーズ」に合致する必要があります。

「ニーズ」は生活者自身も意識していない内容のため、読み解くことが非常に難しいです。ただ、この「ニーズ」を読み解くことができれば、生活者が「こんな商品・サービスを待っていた!」と思う商品・サービスを世に出せるのです。

 

1人の意見はマーケティングに役立てられるのか

生活者の「ニーズ」を1人の意見から引き出すことができたら、それが本当に市場に受け入れられるのか?をアンケート調査で検証していきます。
インタビュー調査は仮説構築に役立ちますが、仮説検証はアンケート調査の方が得意としています。

インタビュー調査はアンケート調査よりも数の検証ができない、アンケート調査はインタビュー調査よりも深掘りができない、と比較をされてしまうことがありますが、比較をして優劣をつけるよりも場面に応じて調査手法を使い分けることが重要です。

私たち調査会社が行う調査はあくまでもマーケティング活動を行う上での手段のひとつです。
達成したい目的に応じて適切な調査手法を取り入れることで、今後のマーケティング活動の指針やヒントを見つけることができると考えています。

 

おわりに

MMDLaboでは、調査が初めてというお客様から定期的に調査を行われているお客様まで、様々なお客様より調査のご依頼をいただいております。
調査を行うに至った背景やお悩みをヒアリングし、お客様の課題やご予算に沿った調査手法、内容をご提案させていただきます。
お見積もり、ご相談は無料で承っております。
調査のご相談、ご依頼がございましたらお気軽に下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

※今回はMMDLaboの会社概要をPDFでご用意しています。

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