コラム
2024年11月8日
迅速・低コストで確かなインサイトを!N1デプスインタビューで得る消費者のリアルな声
目次
■ 商品開発の背景と経緯
■ MMDLaboにおけるデプスインタビューの実施状況
■ N1デプスインタビュー開発における課題
■ N1デプスインタビューの競争優位性
■ デプスインタビューの実施フロー
■ 今後の展開と期待
消費者のニーズを迅速に把握し、効果的な施策を打ち出すためには、スピーディーかつ正確なリサーチが欠かせません。しかし、従来のリサーチ手法では、時間やコストの面で大きな制約がありました。こうした背景の中で登場したのが、MMDLaboの「N1デプスインタビュー」です。
多くの企業から「従来のリサーチ方法では時間がかかりすぎる」「コストが高すぎて気軽に実施できない」という悩みを数多く聞いてきました。これらの課題に対し、迅速かつ低コストで、なおかつ消費者の本音に迫る調査手法が求められていたのです。そこで、短期かつ安価で実施でき、さらにプロのモデレーターをアサインしてサポートする「N1デプスインタビュー」の提供を開始しました。
本記事では「N1デプスインタビュー」の開発者とリサーチャーから、商品開発背景や課題、デプスインタビューの実施状況などを伺い、その内容をお伝えいたします。
メンバーご紹介
立石 明日香(右)
2019年から約5年半リサーチャー兼モデレーターとして従事。リサーチャーとしては通信・モバイル・金融・音楽エンタメ・アプリ ゲーム・マッチングアプリ・食材宅配サービスなど計40件以上担当。モデレーターとしては通信・モバイル・金融・音楽エンタメなど計40人以上のユーザーに対しインタビュー実施。
中本 絵理香(左)
「N1デプスインタビュー」の開発者。2020年から約4年半リサーチャー兼モデレーターとして従事。リサーチャーとしては通信・モバイル・音楽エンタメ・化粧品・金融・ 官公庁など計50件以上担当。モデレーターとしては通信・モバイル・化粧品・金融など計40人以上のユーザーに対しインタビュー実施。
商品開発の背景と経緯
「N1デプスインタビュー」が開発された背景には、どのような経緯があったのでしょうか?
中本(商品開発者):クライアント企業から「リサーチにコストがかかりすぎる」「もっと早く消費者の声を反映させたい」という声が多くありました。そこで、1人あたり9万円という手頃な価格で、最短1週間で結果を提供できるリサーチ手法としてN1デプスインタビューを開発しました。短期間で消費者の本音や潜在ニーズを引き出し、すぐに行動に移せる具体的なインサイトを提供することを目指しています。
時間やコストの面で非常に魅力的ですね。このメニューを利用することで、どのようなメリットがあると考えていますか?
中本(商品開発者):N1デプスインタビューを導入することで、商品開発の初期段階から迅速に消費者の声を反映し、改善や戦略調整が可能になります。製品ライフサイクルが短くなる現代において、企業が市場ニーズに代わって対応するための理想的なメニューです。
MMDLaboにおけるデプスインタビューの実施状況
リサーチャーとして多くのデプスインタビューを担当されてきましたが、現場ではどのような経験をされていますか?また、この手法がどのように役立っているか教えてください。
立石(リサーチャー):これまで様々な業界でデプスインタビューを行ってきましたが、消費者がインタビュー中に自分でも気づかなかった感情や考えに気づく瞬間が印象的です。1対1のインタビューで表面的な意見ではなく、深層にある本音や潜在的なニーズを引き出せる点が、この手法の強みです。定量調査では見えにくい部分を浮き彫りにでき、クライアントに有益なインサイトを提供できています。
そのようなインサイトがクライアントにとって非常に価値があるわけですね。このリサーチ手法がどのように効果を発揮しているか、具体的な事例はありますか?
立石(リサーチャー):例えば、ある通信企業で新しいサービスの開発段階でデプスインタビューを実施し、消費者の意見を基に製品仕様を改善しました。このフィードバックが、機能追加やユーザーフレンドリーな設計に反映され、販売数の増加に貢献しています。
リアルタイムで消費者の声を反映できる点が、現代のビジネスにとって非常に有益ですね。
N1デプスインタビュー開発における課題
この「N1デプスインタビュー」の開発には、どのような課題があったのでしょうか?
中本(商品開発者):最大の課題は、クライアントの求めるスピードに対応しながら、インタビューの質を維持することでした。現在もモデレーターの育成には力を入れています。
現場のリサーチャーとして、どのように進めているのですか?
立石(リサーチャー):消費者がリラックスして本音を話せるような環境づくりを重視してます。オープンな質問から始めて、徐々に深掘りしていくことで、消費者の潜在的なニーズを引き出すようにしています。また、柔軟に質問を変えることで、より深いインサイトを得られるよう工夫しています。
現場での反応はどうですか?
立石(リサーチャー):消費者が自分でも気づいていなかった本音を話す瞬間があり、これが最も価値あるインサイトになります。クライアントからも、有益なフィードバックを得られる点を高く評価いただいています。
素晴らしいですね。N1デプスインタビューが、クライアントにとって大きな成果を生み出していることがよくわかりました。
N1デプスインタビューの競争優位性
「N1デプスインタビュー」は、他社との差別化はどのように図っていますか?
中本(商品開発者):まずN1デプスインタビューは、従来の定量調査やグループインタビューでは難しい個別のニーズや価値観を引き出し、プロのモデレーターが消費者の本音を引き出す環境を整えることでしっかりとしたインサイトを提供します。
低コストで迅速な意思決定をサポートしており、特に業界ごとに専門知識を持つモデレーターをアサインすることで、質の高い調査を提供しているのが弊社の強みです。
業界に精通したモデレーターがインタビューを行うことで、より的確で深いインサイトが得られるわけですね。競争が激しいマーケットの中で、N1デプスインタビューがどのような位置づけを目指しているか教えてください。
中本(商品開発者):N1デプスインタビューは、コストパフォーマンスに優れ、企業の意思決定を支える手法として確立を目指しています。リサーチの質とスピードを両立し、マーケットでの信頼を築いていきたいです。
デプスインタビューの実施フロー
デプスインタビューを実施する際の具体的なプロセスについてお聞かせください。
立石(リサーチャー):まず、クライアントの目的に合わせて質問を設計し、商品改善かマーケティング戦略かによって質問内容を調整します。
インタビュー中は対象者がリラックスできる雰囲気を作り、進め方を工夫しています。難しい点として、本音を引き出すタイミングの見極めです。対象者が表面的な意見から真の動機を語り出すまでの信頼関係の構築を大切にしています。
ステップを踏みながら徐々に深いところに入っていくわけですね。結果はどのようにまとめますか?
立石(リサーチャー):インタビュー後、録音やメモを整理し、回答の背景にある感情や理由を分析します。表面的な答えではなく、その背後にある動機を引き出し、クライアントに価値のあるインサイトとして提供します。
(N1デプスインタビューではオプションのレポート作成で結果まとめまでご提供)
対象者の言葉の裏側にある意味を解釈することで、より深いインサイトをクライアントに提供できるんですね。デプスインタビューは、単なるリサーチではなく、消費者の心の奥にある価値観やニーズを発見する強力な手法だと感じました。
今後の展開と期待
N1デプスインタビューの今後の展開やどのような成長を目指しているのか、お聞きしたいと思います。今後のビジョンについて教えていただけますか?
中本(商品開発者):今後は、商品開発やマーケティングのリサーチをさらに充実させるだけでなく、さまざまな分野での応用を考えています。例えば、企業の内部改善や従業員満足度の調査、さらには顧客体験の向上に関するリサーチにも展開していきたいです。柔軟なプログラムを提供し、企業のニーズに応じたリサーチ手法をカスタマイズできる体制を整えていきたいと考えています。
リサーチ手法を多様化することで、より多くのニーズに対応できますね。現場のリサーチャーとして今後の展望を教えてください。
立石(リサーチャー):今後は、AIによるインタビューの自動分析など、テクノロジーを活用して、さらに迅速で柔軟なリサーチが求められると思います。オンラインインタビューの需要も増えており、遠隔地の消費者に効率的にアプローチできるインフラの整備も進めていきたいですね。
クライアントのニーズに寄り添いながら、リサーチ手法を進化させていくというお話は非常に心強いですね。これからもN1デプスインタビューが多くの企業にとって価値のあるツールとして成長していくことを期待しています。
【編集後記】
今回は「N1デプスインタビュー」についての裏側をご紹介いたしましたが、いかがでしょうか。
「N1デプスインタビュー」は顧客の声をスピーディーかつ深く理解するための、短期間かつ低コストで実施可能な定性調査サービスです。オプションも豊富にご用意しております。詳しい内容は下記資料請求フォームより資料をご覧ください。
一度話を聞きたい場合も、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。初めての方でも安心してご利用いただけるサポート体制を整えております。
MMDLabo株式会社
通信・端末・決済などモバイルやIT分野のマーケティングレポートでは国内最大規模の調査機関です。
2006年9月より運営しているMMD研究所では、700件以上の調査データを通じてモバイルユーザーの消費行動や実態を発信しています。
モバイルインターネットで生まれる新しい体験を調査・分析し、価値ある情報を発信することでモバイルインターネット業界の発展に貢献します。
MMD研究所(編集部員)