コラム
2025年7月9日
インタビュー調査は”時間がかかる”はもう古い。AIでスピードも質もあきらめない――MMDLaboの挑戦
- 「インタビュー調査って時間もコストもかかりそう」
- 「スピーディーに意思決定したいのに、定性調査は間に合わない」
そんな声を、私たちは多くの企業のマーケティング担当者や商品企画担当者から聞いてきました。
しかし、AI技術の進化により“定性調査の当たり前”は、今まさに変わりつつあります。
MMDLaboでは、こうした変化をいち早く受け止め、インタビュー調査にAIを積極的に導入しています。目的はただの効率化ではありません。
“スピーディーに深い示唆を導き、企業の意思決定に貢献する”というリサーチの本質を追求するためのAI活用です。
目次
■ なぜインタビューにAIを使うのか?
■ MMDLaboのインタビューフローとAI活用ステップ
■ 速さだけではない。深さ・納得感を担保するハイブリッド体制
■ 「1人からでも仮説が見える」──N1デプスメニューのご紹介
■ MMDLaboが目指す“AI×インタビュー”のこれから
▼インタビュー調査のAI分析例を資料にまとめております。実際の例を見た方がイメージがつくと思いますので、ぜひ以下よりダウンロードしてご覧ください。
調査概要や調査項目が分かる資料を
PDFでご用意しています。
下記よりダウンロードください。

なぜインタビューにAIを使うのか?
インタビュー調査には、「対象者の声を深く掘り下げられる」「言語化されていないインサイトが得られる」など、他の調査手法にはない魅力があります。一方で、以下のような課題もありました。
- 書き起こしや分析に時間がかかり、納期が長くなりがち
- 一部の工程が属人的で、担当者によってアウトプットにばらつきが出やすい
- 工数が多く、コストも上がりやすい
これらの課題をクリアするために、MMDLaboではAIをインタビュー調査に組み込み、“質を落とさず、スピードとコストを改善するモデルをつくりました。
MMDLaboのインタビューフローとAI活用ステップ
以下は、実際に私たちが社内で行っているAI活用の流れです。
ステップ1:インタビュー音声の即時書き起こし
- 高精度なAI書き起こしツールを使用し、録音データを最大5分程度でテキスト化
- 従来の手作業による文字起こしと比べて、5~10倍以上のスピード感
ステップ2:ChatGPTによる一次分析・要約
- 書き起こしデータをChatGPTに入力し、仮説に対する回答傾向・言葉遣い・感情のトーンなどを抽出
- 調査テーマに沿った観点で、要点を自動抽出
ステップ3:AIによるレポート資料のベース自動生成
- ChatGPTでまとめた要点を別のAIに読み込ませ、PowerPoint構成やスライド草案を生成
- 最終的な資料の“たたき台”が最大5分程度で完成
これらの工程はすべて、インタビュー終了から約15分以内に完了することが可能です。これは従来のプロセスでは考えられないスピードです。
速さだけではない。深さ・納得感を担保するハイブリッド体制
もちろん、「AI任せでは不安」という声もあるでしょう。MMDLaboの強みは、AIだけに頼らず“人が補完する設計”をしていることです。
- 書き起こし精度は、リサーチャーが目視でチェック
- ChatGPTによる自動分析も、人の解釈と突き合わせながら補正・解釈
- ファクトだけでなく、「語られなかった感情」「前提となる価値観」なども読み取る
私たちは、AIをあくまで“思考の補助輪”と捉え、本質的な「問い」に向き合うのは人間だと考えています。
「1人からでも仮説が見える」──N1デプスメニューのご紹介
AIの力を活かした調査メニューとして、MMDLaboが提供するのが「N1デプスメニュー」です。
- たった1人の対象者でも、AIが言葉の奥にあるニーズ・ペイン・期待を構造化
- 仮説に対するYES/NOだけでなく、「なぜそう思ったか」「他の選択肢との比較」まで浮かび上がらせる
- これにより、市場の“違和感”や“兆し”を素早く把握でき、商品開発やマーケティングの初期判断に活かせます
N1デプスメニューは、以下のような場面で特に好評です:
- アイデア段階の商品・サービスに対する初期反応を見たい
- WEBやSNSだけでは拾いきれない、“静かなニーズ”や“未分化な意見”を捉えたい
- 上司や社内チームに対して、「実際の声」の説得力をもって提案したい
MMDLaboが目指す“AI×インタビュー”のこれから
私たちが目指すのは、「AIですべてを自動化すること」ではありません。
あくまで、人間の思考を加速させ、より早く・より深く・より広くインサイトを得るための手段としてAIを活用しています。
“スピーディーでリーズナブル、だけど質も高い”──そんなインタビュー調査が実現できるようになった今、ぜひMMDLaboを“AIインタビューのパートナー”としてご検討ください。
- 「今すぐヒアリングを始めたい」
- 「1人の声から、仮説検証をしてみたい」
- 「定量調査だけで見えない部分を補いたい」
そんなご相談を、いつでも歓迎しております。最短5日での初回アウトプットが可能です。
▼インタビュー調査のAI分析例を資料にまとめております。実際の例を見た方がイメージがつくと思いますので、ぜひ以下よりダウンロードしてご覧ください。
調査概要や調査項目が分かる資料を
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MMD研究所にて無償公開しているWEBサイト内の文書、及びその内容についての無断転載等は原則としてご遠慮頂いております。
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MMD研究所(編集部員)