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Vol.14 「comm」はクローズドコミュニケーションのインフラになる「スマートフォン=comm」と思っていだけるサービスになりたい

インタビュー

日付:2013/1/9

執筆者:吉本 浩司

Vol.14 「comm」はクローズドコミュニケーションのインフラになる「スマートフォン=comm」と思っていだけるサービスになりたい

Vol.14 「comm」はクローズドコミュニケーションのインフラになる「スマートフォン=comm」と思っていだけるサービスになりたい

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企業インタビュー
Vol.14 「comm」はクローズドコミュニケーションのインフラになる「スマートフォン=comm」と思っていだけるサービスになりたい




今回は10月23日に配信を開始し、配信開始初日にApp storeで1位になった無料通話・メッセージアプリ「comm(コム)」を提供している株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)comm戦略室 室長の山敷 守氏に「comm」の戦略について話を伺った。


企業インタビュー


株式会社ディー・エヌ・エー comm戦略室 室長の山敷 守氏







----まず「comm」の特徴について教えてください。
commの一番の強みは「高品質な無料通話」です。通話品質に関してはユーザーの方にも大変評価をいただいていまして、継続的に改善はしている部分、かつ非常に注力している部分です。
戦略的な部分では実名制「リアルアイデンティティ」に注力していて、2013年はそこにどれだけ力を入れて行けるか、と思っています。
実名制にこだわる理由は、友人からの検索、識別度が高いからです。友だちと繋がり続ける、という事を考えた時に実名制である事は、非常に重要だと思っています。検索や識別度以外の部分においても、サービスとしてまだまだ実名制を活かせる部分というのは沢山あると思いますのでその部分の機能改善などにも注力していきたいと思っています。


----実名制にしたことでのハードルや苦労したことはありましたか?
実名検索で友達が見つけやすいといった反面、初めて実名制のサービスに触れる方の中には実名・生年月日登録ということに抵抗がある方もいらっしゃいました。
実際にサービス初期にご指摘を頂いた部分も含め、実名制に基づいたサービス運営していくにあたって、さらにより安心なサービスとしてお楽しみいただくためにも、commというサービス内で必要な設定機能の追加であったり、または文化醸成だったり、工夫をおこなっていく必要があると思っています。
例えば機能の面で申しますと、友達以外の着信はデフォルトでは表示されないように、またトーク、通話など細やかに設定をしています。ただ、いわゆる「スマートフォンネイティブ」と呼ばれる若年層の方にとって実名制というのは、思っていたよりは抵抗が少ないようです。



----サービスの文化というお話しがありましたが、どのような方向性を目指していますか?

クローズドコミュニケーションのインフラとして、メールや電話、さらにアドレスブックとして友だちや親しい方と使っていただけるコミュニケーションツールのインフラになるということがcommとして目指す姿になります。

よく他のサービスと比較されることが多いのですが、プラットフォーム化やポータル化、またはコンテンツを増やしていくという考えは現段階ではあまりなく、「クローズドコミュニケーションの場」としてお客様に楽しんでいただき、サービスとして成長していきたいと思っています。


----しかし、実際にはLINEや他のメッセージアプリサービスを提供している企業とはバッティングしてしまうところがあるかと思います。その際に、commが選ばれるための戦略を教えてください。

commの中長期的な戦略としてはcommをずっと使っていただける理由として「実名制」「クローズド」という点に注力するという点です。
実名制の場合、例えば転職した時、前職でお取引、面識のある方と連絡が取れなくなってしまったとしても、実名制なので簡単に検索することが出来ますし、さらに新しい人と繋がることができます。
サービス上でも身近な人、そして頻繁にコミュニケーションを取っているような人との友達関係が反映され担保出来ますし、それが使いやすさに繋がる部分があると思っています。実名であることで、「グラフ」が更新され続け形成されていく事で、お客様の使いやすさに繋がると思っています。

実名制のサービスということで、ダウンロード数やアクティブユーザーを増やす事が出来れば中長期的に他のメッセージングアプリに対しても強みが持つことが出来ると思っています。

ただし、短期的にcommは実名制のサービスだということをお伝えしても、お客様にはわからないことがあると思うので、そこをユーザーメリットに変えていくことが重要です。

そのために、まず「高品質無料通話」「全スタンプ無料」といった分かりやすいエッジで利用していただけるようにサービスを運営しています。クローズドコミュニケーションという範囲の中で、画期的なサービスや利便性のあるものが必要なので、お客様に刺さる要素として「高品質無料通話」「全スタンプ無料」以外の機能や特徴についてもこれからどんどん開発し、提供していきたいと思っています。

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----2012年12月13日に全スタンプ無料宣言を行いましたが、全スタンプ無料にすることは膨大なコストがかかりますよね?

そうですね、通話に関するシステムを始め、スタンプに関連する費用、そして音質や繋がりやすさを担保するためのインフラや初期のランニングのところで、しっかりとした投資も行なっていますが、立ち上がったばかりのサービスという事もあり、その投資が実を結び、サービスが改善されればさらに多くのお客様に利用していただけると思っています。

スタンプの方向性としては、わかりやすいものを選んでいて「シュールかわいい」という方針を持っています。尖ったシュールなものとそうでもないものの両方をご用意していますが、ペンギン人間は最たるものですね。
ペンギン人間はサラリーマンという設定にしていて、今後は幅広いものを揃えていきたいと思っています。
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----では、commのマネタイズについてはどのようにお考えでしょうか?

前提としてcommでの課金やマネタイズは考えていません。弊社が展開しているEC、ゲーム、新規事業を含めてサービスとの連携を図りシナジーで貢献していくというのがあり、commとしてスタンプ販売など有料化は現状では考えていないです。

会社としても、事業に投資する際には、どのようなリターンがあるのかを見て行動するのですが、commに関しては「リターンされるものが何か」ということよりもスマートフォンユーザーにとってコミュニケーション分野のサービスが非常にポテンシャルが高く、さらにグローバル規模においてメッセージアプリが成功している、という事例が多々あったため、「commも成功する可能性が見込めるのではないか」ということで経営陣から同意が取れ、今回の事業に至りました。

社長の守安を始め経営陣が新規事業を始めることが好きだということもあり、常々新規事業に対して考えていたという事もあります。

commはDeNAの経営理念に合った具体的な動きの事業だと思っていますし、今後、「DeNAは新規事業をする会社だよね」という風にお客様から見ていただけた時、commとして一定の成功をしたことになるのではと思っています。

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----commのサービス運営をする中での統一されている意識やキーワードはありますか?
「デライト」というキーワードがありまして、それがcommチームの中に浸透しています。「デライト」というのは、「お客様に喜んで頂くためにどうするか」といったことです。
やはりお客様に評価にして頂くとそこから新しいお客様を紹介して頂いたり、より一層commを好きになって頂いたり、多くの方に使って頂けるようになるので、「デライト」は本当に意識しています。
サービスのビジョンとして、やはりお客様の評価というのは非常に重要だと思います。


----最後に、2013年の展望を教えてください。
「クローズドコミュニケーションのインフラになる」ということが大きな目標になるのですが、2013年も引き続きそこへのステップとして「高品質」「無料通話」「スタンプ」については引き続き強化し、さらにそれ以外の機能でもお客様に新しい価値を提供し、より多くの方に使っていただきたいと思っています。

現時点では1千万人という目標を掲げていますが、その先の5千万、1億人突破という目標を見据える意味でも、早い段階で1千万人を達成させ、夏頃のタイミングで「スマートフォンと言えばcommだよね」って言っていただけるようになっていきたいと思っています。



【会社】株式会社ディー・エヌ・エー

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【サービス】comm




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この記事の執筆者

吉本 浩司(ヨシモト コウジ)

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facebook https://www.facebook.com/koji.yoshimoto

MMD研究所 編集長
MMDLabo株式会社 代表取締役

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