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Vol.10 徹底的にユーザー目線の「太らない簡単こんだて」

インタビュー

日付:2012/8/28

執筆者:吉本 浩司

Vol.10 徹底的にユーザー目線の「太らない簡単こんだて」

Vol.10 徹底的にユーザー目線の「太らない簡単こんだて」

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企業インタビュー
Vol.10 徹底的にユーザー目線の「太らない簡単こんだて」~目標は大きく、「日本を健康にする!」~


今回は料理レシピの投稿・検索サービス「クックパッド」を運営しているクックパッド株式会社。クックパッドのプレミアムサービスの一つ「太らない簡単こんだて」を担当しているサービス開発部の原田 真帆人氏と武田 安奈氏に話を伺った。


企業インタビュー


クックパッド株式会社「太らない簡単こんだて」を担当しているサービス開発部の原田 真帆人氏と武田 安奈氏








■忙しい方や主婦の方に毎日料理が続けられるレシピにするためにチーム内で徹底的に検証した
----サービスの開始の経緯を教えてください。

武田氏
今回ご紹介するサービスは「太らない簡単こんだて」はプレミアム会員向けに毎日の食卓にバランス良い献立をお届けするコンテンツです。簡単に作れるレシピを、120万品以上のクックパッドのレシピのなかから毎日管理栄養士が選び、一汁三菜の献立として提案しています。

弊社で出来るサービスを考えていた頃、健康レシピが話題になっていました。健康の市場は以前から人気があり、そこで何かできないかということで社内の結婚している人や友人を中心にユーザーインタビューを実施した結果、その中から出てきたのは「献立が決まらない」「旦那さんの健康が心配」といった悩みです。そこから様々のヒントを得て出来たのが「太らない簡単こんだて」です。

クックパッドのユーザーさんは20~30代の女性が中心で、レシピは一般ユーザーの方が投稿しているレシピです。一般ユーザーの作りやすいレシピを、専門家目線でバランスを考慮し、献立として提案することによって、こういった悩みを解消できると考えています。

忙しい方でも毎日続けられるように、食材が多すぎないか、家にある調理器具で料理できるのか等、「太らない簡単こんだて」のレシピに関しては、毎日無理なく続けられるように、作りやすさ、簡単さにもこだわっています。

「太らない簡単こんだて」チームには、原田を含め男性社員もいます。実際にチームで週に2、3回調理して本当に簡単に作れるか、またどれくらいの時間で作れたのかなど検証しています。私は普段料理をするのですが、あまり料理をしない男性メンバーもいます。簡単という基準がそれぞれ違うので普段あまり料理しない人にとって簡単に出来るものなのか、また、カロリーを抑えてもおなかいっぱいになるのか等、サービスを開始してからも常に検証しています。

【スマートフォン画像】
企業インタビュー


原田氏
「太らない簡単こんだて」は、自分や家族の健康が気になる方のために、600kcal前後で炭水化物・たんぱく質・脂質の3大栄養素を考慮した献立を管理栄養士が毎日一つ一つ選んで提供しています。
特に「簡単」に出来るということに重点を置き、ユーザーさんにとって簡単でわかりやすく、想像がつきやすいメニューや使い回しが出来る主婦の視点を含ませるなど材料も身近な食材や家にある食材でアレンジ出来るようにしています。アルゴリズムで出来ないことを管理栄養士がカバーしています。

「一汁三菜」と4品を毎日提案し、献立には管理栄養士のコメントがついてきます。食べられない食材や1品変更したい時は、合計600kcal前後になるように維持しながら献立の一部を好きなレシピに変更することができます。
PC版ですとカレンダーのようになって見ることもできます。

【PC画像】
企業インタビュー


■データ分析以上に大切にしていることは、ユーザーさん「生の声」生の声を聴くためにユーザーインタビューを重ねた
----お客様の声はどのような基準で取り入れているのでしょうか?


原田氏
分析もしていますがデータの分析と同じくらい大事なのがユーザーさんを実際に訪問して反応を見ることです。
私達チームの目標は、「日本を健康にする!」。いかにみなさんに健康になってもらうかをチーム全員で日々真剣に考えています。

50代、60代の方ですと様々な病気を経験したことにより健康に関する意識が高い傾向にありますが、若い年代の方には健康を害したことがないため健康に対する意識が低い方もいらっしゃいます。特に小さなお子様がいるご家庭ではぜひもっと健康を意識していただきたいと思っています。

健康のポイントは「食」だと思っているので、それを伝え、最終的には「食を通じて日本全体を健康にする」ことが私達の目標です。

----ユーザーインタビューはどのような方にお伺いしているのでしょうか?
原田氏
今は友人・知人経由でお願いしています。お伺いする場所はそれぞれ違いますが、行くまでの電車からの風景や町並み、よく利用しているスーパー、家の前、ペットなど写真撮影をして、インタビューさせていただいた人になりきって、考えています。
弊社に来ていただいてお話を伺うのではなく、私たちが直接訪問してお話を伺います。
手間暇がかかる泥臭い作業ですがそこが大事だと考えています。

企業インタビュー

武田氏
コンテンツを提供する前に実際にユーザーさんの家に10件くらい訪問して、開発中の画面を見ていただいて、どのような使い方をしているか、機能の必要性についてご意見をいただきました。真っ新な状態のユーザーさんがどこを見ているのか、使っているところをビデオで撮影し様々な意見をいただき改善を重ねてきました。

ユーザーさんからは「こんなサービスを待っていました」など、多くの方にお褒めの言葉をいただきました。最近では、使い慣れたユーザーさんから「太らない簡単こんだても、材料で検索できるようにしてほしい」「もっとカロリーが低い献立も提案して欲しい」「1週間単位での買い物リストがほしい」等、様々な改善リクエストをいただいています。
サービスをリリースし、献立の悩みの解消に役立っていると感じていますが、ユーザーさんからいただいたその声を書きとめながら次のバージョンに反映させていきたいと思います。

原田氏
糖尿病を抱えているユーザーさんが、インターネットで探しこのサービスにたどり着いて利用していただいた事例もあります。「続けていってください」というコメントはとても嬉しいですね。
ユーザーさんによって求めるサービスが違うので、WEBサイトのバランスを考えるのはすごく難しいですね。例えば表示を細かくし過ぎたら必要ない人は離れていってしまう、常にバランスは考えています。

企業インタビュー

■多くのユーザーさんに利用してもらうために、コンテンツ以外のサービス改善にもこだわっている
----今後の展望を教えてください。


原田氏
クックパッドはクチコミを中心に広がり、多くの方に利用していただけるようになりました。毎日まずクックパッドでレシピを探す、というユーザーさんがたくさんいらっしゃって、もし夕食前の時間帯にクックパッドが使えないと、「今日の晩ごはんを決められない!」と怒られてしまうかもしれない状況です。多くのユーザーさんに活用していただくために、サクサク繋がるようにインフラの整備をしたり、検索精度の向上に励んだり、ユーザーさんが楽しんでレシピを投稿できるように日々改善しています。そういう地味な努力がユーザーの増加に繋がっていると考えています。

今期から様々なコンテンツを充実させてプレミアムサービスの付加価値が上がっている状態になっています。
10月頃を目処にみなさんにもっと健康を意識してもらうようなプロダクトを出していきたいと思っています。

前期までは国内最大のレシピサイトとして目標を掲げてきましたが、今期からは世界の食のインフラを目指し「食」に関する事は当サービスで意志決定していただくような環境にしていきたいです。


【会社】クックパッド株式会社

企業インタビュー
【サービス】クックパッド




----編集後記(MMD研究所:妹尾 亜紀子)
取材を通じて感じたことは、とにかくユーザーさんの声を大切にしているということです。

先日クックパッドのレシピを使ってチーズケーキを作ったのですが、その際に私が感じたことが何点かありました。

まず、以前使っていたレシピがなくなってしまいインターネットで検索した結果、クックパッドのレシピで同じようなレシピを見つけることができました。
クックパッドの便利な点は一つのレシピに対して多くのユーザーさんからの投稿があり自分にあった調理法のレシピを探すことができます。

スマートフォンアプリでレシピを見ながら調理していると、バックライトが消灯せず、自らアプリを終了させてないと消えないという事に気が付きました。

ユーザーさんの家に訪問して生の声を聴き、ユーザーさんがいかに楽しんで使ってもらうかというこだわりが多くの方に利用されているのだと感じました。
今回取材を通じて学ばせていただいた点を今後の当研究所の運営に活かしていきたいと思います。

■MMDインタビュー バックナンバー
Vol.9 ANA お客様との接点を求めてソーシャルメディアを活用~Facebookで投稿した画像に約8,000人が「いいね!」~(ANA全日本空輸株式会社)
Vol.8 良品計画「お客様と対話をする」という企業の風土がソーシャルメディア活用につながった(株式会社良品計画)
Vol.7 「KLab」ソーシャルゲーム市場は2020年まで成長し続ける(KLab株式会社)
Vol.6 「H.I.S.」スマートフォンアプリは今後強力なチャネルになる~店舗とオンラインは棲み分けないで、それぞれ成長をめざす~(株式会社エイチ・アイ・エス)
Vol.5 「夢展望」2012年のスマートフォンでの売上比率は50%を予測~IRや経営理念の公開に力を入れることで自社ブランディングを行った~(夢展望株式会社)
Vol.4 「LINE」大ヒットの裏側に徹底的なマーケティングリサーチ ヒットの理由に迫る~マーケティングのセオリーとは逆の行動が起こった~(NHN Japan株式会社)
Vol.3 価格勝負はしたくなかった 価格より品質やキャパシティを求められる(株式会社バイタリフィ)
Vol.2 スマートフォンコンテンツの成長は「OSの主導」がポイント~キャリア軸からOS軸へ変化してきている~(株式会社ウェクシィマーケティング、アキナジスタ株式会社)
Vol.1 「インターネット広告の健全化に少しでも役に立ちたい」(株式会社シップ)

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この記事の執筆者

吉本 浩司(ヨシモト コウジ)

吉本 浩司(ヨシモト コウジ)
facebook https://www.facebook.com/koji.yoshimoto

MMD研究所 編集長
MMDLabo株式会社 代表取締役

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