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Vol.13 サイバーエージェント、2013年はアメブロ、アメーバピグに 続くヒットを生み、スマートフォンで一強と呼ばれるようなサービスを確立する!

インタビュー

日付:2012/12/19

執筆者:吉本 浩司

Vol.13 サイバーエージェント、2013年はアメブロ、アメーバピグに 続くヒットを生み、スマートフォンで一強と呼ばれるようなサービスを確立する!

Vol.13 サイバーエージェント、2013年はアメブロ、アメーバピグに 続くヒットを生み、スマートフォンで一強と呼ばれるようなサービスを確立する!

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企業インタビュー
Vol.13 サイバーエージェント、2013年はアメブロ、アメーバピグに
続くヒットを生み、スマートフォンで一強と呼ばれるようなサービスを確立する!
~Amebaの強みは運用力、リリース以降の運用が大切で様々な改善を繰り返し行えるのがブラウザサービスの強み~




11月にテレビCM、渋谷OOHジャックなど30億円の大規模プロモーションを実施した株式会社サイバーエージェント。今回は黎明期からAmeba事業に携わってきた、株式会社サイバーエージェント取締役の小池 政秀氏にスマートフォン戦略について話を伺った。


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株式会社サイバーエージェント 取締役 小池 政秀氏







----11月中旬より「Amebaスマホ」の大規模プロモーションを実施し、その後の反響・効果について教えてください。

今までAmebaと言えば「アメーバピグ」「ブログ」「芸能人」というイメージが強かったのですが、今回の大規模なプロモーションを実施したとこで、「Amebaスマホ」というキーワードと共にコミュニティやゲームなど多くのサービスを作っている会社というイメージを様々な方に認知していただくことが出来たと感じています。

今回のプロモーションでは、テレビCMを中心に、渋谷周辺での屋外広告や交通広告を展開する渋谷ジャックも行いました。渋谷の街に選んだ理由は我々がターゲットとしている方が渋谷にマッチしていることと、社員のモチベーションを上げたいというインナープロモーションの狙いもあり渋谷を選びました。弊社グループ全体が渋谷拠点ですので。
今のところ、これまでAmebaを利用してくださっていたユーザー層ではない方たちに、弊社のサービスを知って、遊んでいただけるようになってきたという手ごたえを感じています。

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Ameba事業はブログサービスとして後発ながら芸能人ブログというメッセージブランドと、地道な機能改善や追加開発を重ねて順調に成長し、ブログを中心とした国内最大規模のインターネットサービスになったのですが、スマートフォンという新しいデバイスになり、ビジネスモデルも大きな変化が起こりますので、改めて「結果を出しに行くぞ!」という気合いを社員にも感じて欲しかった狙いもありました。


----なるほど。藤田社長もブログや様々なメディアで「今からが勝負所!」とメッセージを発信されていますね。
スマートフォンというデバイスが出てきて、新たな市場が生まれたことが一番大きいですね。ブログやピグなどのサービスをそのままスマートフォンに対応させるのではなく、スマートフォンというデバイスを活かして、利用者の様々なニーズに特化したサービスを提供していく必要があると考えていました。
その為、Ameba=ブログではなく、Amebaをプラットフォーム化してブログもその中の1コンテンツとして提供し、ピグや新たなゲーム、コミュニティサービスなどを投下することで、多くのスマートフォン利用者に支持してもらえるサービスをつくることができるのではと考えています。


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----フィーチャーフォンとスマートフォンでの戦略の大きな違いは?
これまで、「Ameba」では、PCとモバイルのアクセス数(PV)が均衡していましたのでモバイルは強く意識して開発をしていました。広告や課金ビジネスも順調に成長していきましたが、やはりフィーチャーフォンはビジネスの観点で、インターネットのデバイスの中でも非常に閉じた世界だったと思います。
その点、スマートフォンは非常にオープンな世界が広がっていますし、ソーシャルメディアとの連携も強い。これからビジネス市場が作られていく段階ですので、我々が培ったコミュニティの開発・運営力を活かして、一気に勝負を仕掛けることが戦略上、非常に重要だと感じています。


----スマートフォンのサービスや開発でウェブアプリか?ネイティブアプリか?の選択がありますが、御社の考え方をお聞かせ下さい。

ネイティブアプリの可能性も相当秘めていると思いますが、我々が集中して開発しているのはウェブアプリです。
これは、弊社のサービス開発に対する考え方の大きな特徴ではないでしょうか。アプリを作ってリリースしたら終わりではなく、リリース以降の運用が大切だと思っています。例えばイベント開催や、新しい機能の追加など、様々な部分を改善して運用を続けることでサービスを流行せることができると考えています。

日々、サービス改善案を出し、すぐにそれを反映。そしてユーザーの反応を見て、また改善を行う。その繰り返しをスピーディーに出来るのがブラウザの強みで、これからのサービスの競争力だと思います。
我々の強みは運用力だと思っているので、サービスを提供したらコツコツと改善を続け、自分たちで多くの人に支持されるサービスに育ててしていく。ブラウザベースでのサービス開発という部分では我々が先行できるチャンスはまだあると思っています。



----100タイトル近くあるサービス提供の基準は何ですか?

Amebaの総合プロデューサーでもある藤田の判断もありますが、スマートフォンというデバイスで、誰にでも分かりやすいやすいサービス、個別のニーズを満たすようなサービス提供したいという思いがあります。

例えば、SNS上で自分のペットや子供の写真を毎日投稿したいけれども、繋がっている人たちのことを考えて、遠慮して投稿を控えたという経験をお持ちの方もいると思います。そこで、そんな方が思う存分写真を投稿したり、コミュニケーションを楽しめる場所、隠れたニーズの場としてペット写真共有SNS「パシャっとmyペット」子どもの写真共有アプリ「baby days」を提供しました。
ゲームに関して我々は後発の会社なので、我々でしか出来ない形のゲームサービスを提供し、更にオリジナルのゲームループを追求していこうとしています。

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----ソーシャルログインを導入した効果は?
会員登録は手間がかかるので、そのユーザーに対して障壁を減らしてあげたいというのが一番の目的でした。サービスのラインナップを増やし、訴求ポイントをソーシャルやゲームに変えたので、今までは女性ユーザーの利用が多かったのですが、最近では男性のユーザーも増えてきています。

スマートフォンに関しては、どのサービスでも勝者になれる可能性が十分ありえるタイミングにあると思っています。
どれだけユーザーに支持してもらえるサービスを作っていくかをとことん考えていくことが重要です。
ブログ、ピグに続くヒットサービスを作っていかなければならないので、そこに集中し、ユーザーが集まりやすいプラットフォームを確立したいですね。
ブログ、コミュニティ、ゲーム、ピグといった様々な要素が混在しているサービスは今のところないので、我々がチャレンジしています。それぞれ土台が違うので、バッティングすることなく広げていけると思っています。


----チームで共通している意識は何ですか?
「スマートフォン」ですね。PCやフィーチャーフォンの転用ではなく、スマートフォンの使いやすさを追求しています。これまで、PCやフィーチャーフォンではある程度確立されてきたスタイルがありましたが、スマートフォンではそうもいきません。ブラウザ上のサービスなので、技術面でのテストの繰り返しになります。

時間も労力もかかりますので、そういう点では苦労しましたね。企画から開発まではコミュニティでは3、4か月、ゲームは半年という指標は持って取り組んでいます。

サービス作りにおいて大事なのは感覚です。
感覚・感性を磨くことが大事で、その感覚を頼りにユーザーの潜在ニーズを引き出していかないとサービスは流行らないと思います。

Amebaのメンバーは、メディアを運営していく中で、ユーザーのアクションを観察したり、分析したりしています。また、他社のスマートフォンのサービスについてもとことん利用して、みんなでその感覚をぶつけ合いながら、次にくる潜在ニーズを探し、積極的に議論していますね。
また、市場全体での技術の進歩やコンテンツの変化のポイントがあるので、そこを先読みすることも重要だと思っています。

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----小池さんもスマートフォンで色々なサービスを利用されると思いますが、特に注目しているサービスはありますか?
私が一番はまっているゲームは「ガールフレンド(仮)」ですね。

一つのタイトルに限らずトータルで考えると1日3~4時間はやっていると思います。社内メンバーで飲んでいる時もみんな気がつけば片手でゲームをしていることも多いです。

また、他社が新しいサービスをリリース時は、みんなで一斉に試してみることもありますね。おもしろいサービスはたくさん出てきているので、もちろん参考にすることもあります。自分たちの頭で考えて、次にユーザーが新しさを覚えたり新鮮さを覚えるようにするには何が必要か?などと、ユーザー感覚を持ちつつ、プロデューサー的な視点をも取り入れてプレイするようにしています。
弊社のサービスにはまってくださって、開発メンバーよりもっとハイレベルに達しているユーザーさんも多々いらっしゃるので、その方たちを超えた視点も必要ですね。


----今後の展望を教えてください。
2013年の目標は、Amebaのプラットフォームをスマホ市場の中で確立させるということです。

今回実施したプロモーションによって、Amebaはスマートフォンのプラットフォームだと、多くの方に認知していただいたとおもいますので、次は、スマートフォンで何かをしたいと思ったら、まずはAmebaにアクセスするという流れを作りたいですね。

「ブログ」と「ピグ」に続くヒットサービスとして
一強と呼ばれるようなサービスをスマートフォン市場で確立していきたいと思っています。



【会社】株式会社サイバーエージェント

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【サービス】Amebaブログ
      Amebaピグ



----編集後記(MMD研究所:妹尾 亜紀子)
取材を通して2つの強いメッセージが印象に残りました。

1つは「スマートフォンでNO.1を目指す」という強い信念です。
藤田社長を中心に「スマートフォン」に勝負をかける明確なビジョンが全社に伝わっていると感じました。
プラットフォーム戦略から開発、運営、宣伝まで一環した共通の強い信念こそ、サイバーエージェント社の強さであると感じます。

もう1つは信念に通じますが、そのビジョンを成し遂げる最大の要素であり、投資先が社員であるということです。
渋谷を中心とした大規模なプロモーションは社員のモチベーションを高め、次々にスマートフォンの新サービスを生み出す源泉になり、サイバーエージェントグループならではの社風を生み出しています。

「インターネット専業広告代理店のサイバーエージェント」という創業当初の業態の面影はなく、新しいネットサービスやアプリを次々生み出す「業界最大手のネットサービスベンチャーの雄」という姿に大きく業態もイメージも変わったサイバーエージェントさん。
2013年は何タイトルのスマートフォンサービスを生み出すのか、非常に楽しみです。




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この記事の執筆者

吉本 浩司(ヨシモト コウジ)

吉本 浩司(ヨシモト コウジ)
facebook https://www.facebook.com/koji.yoshimoto

MMD研究所 編集長
MMDLabo株式会社 代表取締役

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