コラム
2025年7月30日
セット割は本当に決定打か? 電力会社選びに隠れた心理を探るインタビュー【単品ではもう響かない?通信×電力の“セット提案”に見る選択のリアル~消費者の声と数字でつかむクロスインフラ戦略~】
今回のインタビューは、電力会社の選択に関するユーザー心理とその行動について深掘りし、特に「セット割」がどれほど切り替えに影響を与えるのか探ることを目的に実施されました。モデレーターがインタビューを通して得られた知見をお届けします。
電力会社や通信事業者の方、インタビューの流れや深掘りの仕方などについて知りたい方はぜひご覧ください。
目次
■ セット割が電力会社選択に与える影響とは?
■ ライフスタイルから紐解く、電力会社選択の背後にある思考プロセス
■ ユーザーの性格を見極めて深掘り! インタビューで引き出す本音
■ 結局セット割は決定的な要因なのか? インタビュー結果を活かした今後の戦略
<座談会ユーザー情報>
①60代男性
- 通信会社:Y!mobile
- でんき:auでんき
- ガス:静岡ガス
②30代女性
- 通信会社:docomo
- でんき:東京ガスのでんき
- ガス:東京ガス
▼今回のインタビュー内容をAIでまとめた資料がございます。あくまでこちらはAI出力したまでのものにすぎませんので、ご理解のうえ、ダウンロードしてご覧ください。
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セット割が電力会社選択に与える影響とは?
まず、今回のインタビューの目的と背景を教えてください。
今回のインタビューは、電力会社の選択におけるユーザーの決定要因を明らかにすることを目的としています。特に、定量的なデータを収集した後に、ユーザーがどのような要素で電力会社を選ぶのか、その背後にある心理や背景から、セット割がどれだけ切り替えに影響を与えるのかという点を深掘りすることが本調査の主な目的となりました。
インタビューで特に重視した仮説や検証ポイントはありますか?
特に重視したのは、料金以外の要素がどれほど切り替えに影響を与えるのかという部分です。セット割が有効な要素であるという仮説を立て、その影響度を実際のインタビューを通じて確認したいと考えました。特に、セット割が契約にどれほどの影響を与えているのかをユーザーの回答から引き出すことが重要だと感じていました。
ライフスタイルから紐解く、電力会社選択の背後にある思考プロセス
インタビューの質問項目の流れをどのように組み立てましたか?
最初にユーザーのライフスタイルに関する質問から始めました。これにより、その人が普段利用しているサービスや支払い方法、生活の中での節約意識を把握できます。その後、電力会社に関する質問に移行し、過去にどのような会社と契約していたのか、どのような情報収集を行ったのか、また契約時に感じた満足度や不満点について聞き、ユーザーの決定プロセスを明確にしました。
インタビューで特に意識した部分はどこですか?
最も意識した点は、電力会社の切り替えに関するユーザー心理を深掘りすることです。ライフスタイルや過去の契約経験を元に、どの要素が切り替えの決め手になったのかを探ることが重要だと考え、特にセット割について、どれだけ影響を与えたのかを具体的に引き出すよう努めました。
インタビューの導入部分で、ユーザーの緊張をほぐすために工夫したことはありますか?
ユーザーがリラックスして話せるように、インタビューの初めに「特に気負わずにお話しください」と伝えました。さらに私自身の自己紹介をして、インタビューの趣旨を簡潔に説明することで、信頼関係を築きました。これにより、最初から自然な会話ができ、ユーザーの緊張をほぐすことができます。
革新的な質問にスムーズに入るために、どのような工夫をしましたか?
革新的な質問を投げかけるときは、あまり直接的なアプローチを避けるようにして、少しずつその質問に繋がるように進めています。例えば、「どうしてその電力会社を選びましたか?」という直接的な質問の代わりに、「どんな情報を収集して、どのような選択肢で比較しましたか?」のように、少し具体的に答えやすい形に変えました。
ユーザーの内面を深掘りするために、どのような質問をしましたか?
ユーザー思考を深掘りするために、「なぜ?」という質問を繰り返し使いました。ユーザーが答えた内容を再度掘り下げ、その理由や背景をさらに詳しく探るようにしたのです。また、事前にユーザーが言ったことに対して疑問を投げかけ、「その選択をした理由は何ですか?」と聞くことで、ユーザーの本音に迫ることができました。
インタビュー中に無言や沈黙が続いた場合、どう対応しましたか?
沈黙が続く場面では、焦らずにその空間を受け入れ、ユーザーに考える時間を提供しました。無言の時間をあえて待つことで、ユーザーが考えを整理し、その後により深い洞察を得ることができます。沈黙を恐れず、その場の雰囲気を大切にしました。
ユーザーの性格を見極めて深掘り! インタビューで引き出す本音
ユーザーに合わせて質問の言い回しや順序を変えた点はありますか?
はい、ユーザーの状況に応じて言い回しを調整しました。例えば、インターネット回線に関する質問をする際には、「現在使っているWi-Fiはどこですか?」と、その人が普段使っている言葉を用いて質問しています。また、ユーザーの反応を見ながら、質問の順序も柔軟に調整しました。
ユーザーの年代や性格によってインタビューのスタイルを変えましたか?
年代や職業によって大きな違いはなかったのですが、性格に合わせて質問のアプローチを変えました。積極的に話すタイプの方には短い質問を投げかけ、逆にあまり多く話さないタイプの方には、少し長い質問をして話を引き出しました。また、性格に応じて、質問の量や深さを調整しています。
今回のインタビューはどのようなスタイルで行いましたか?
今回は比較的、話しやすいユーザーが多かったため、質問を簡潔にし、ユーザーに答えてもらうスタイルを取っていました。質問の内容を短くし、会話が弾むように意識しています。このスタイルで、リラックスした雰囲気で情報を引き出すことができました。
表情やトーンなど非言語的なサインから読み取ったことはありますか?
はい、非言語的なサインは非常に重要です。例えば、即答する場合はその答えに確信があり、逆に答えるのに時間がかかる場合は、その答えに悩んでいる可能性が高いと感じます。これらのサインをもとに、さらに深掘りするための質問を投げかけることができました。
印象に残った回答やシーンはありますか?
セット割について、特に「ガスとでんきを一度に確認できる点」や「引っ越し時の手続きが便利」という点が魅力的だという意見が印象的でした。このような背景は、定量調査では見えにくいため、インタビューならではの貴重な意見です。
世代別や属性ごとに特有の傾向がありましたか?
はい、例えば60代の男性はオフラインでのコミュニケーションを重視する傾向が強く、30代女性は引っ越しのタイミングでのみ乗り換えを検討する傾向が見られました。こうした年齢や性別による傾向が、今後のマーケティング戦略に役立つ知見だと感じます。
結局セット割は決定的な要因なのか? インタビュー結果を活かした今後の戦略
仮説と照らし合わせて、結果はどう感じましたか?
セット割は確かに魅力的な要素でしたが、それだけが決定的な要因ではないことがわかりました。特に、大手の安心感やサービスの信頼性がユーザーにとって重要な要素であることが確認できました。
次回に活かしたいと感じた点はありますか?
次回は、ユーザー同士のコミュニケーションをもっと促進できるような空気作りを意識したいと思います。また、インタビューを進める際に、より自然な会話の流れを作り出すために工夫を加えたいと考えています。
最後に、企業に向けてメッセージをお願いします。
定量調査だけでなく、定性調査にも大きな価値があります。定性調査を通じて、数字では見えないユーザーの本音や背景を理解することができ、より効果的なマーケティング施策につなげることが可能です。マーケティングにおける訴求メッセージをより精緻化するために、定性調査の重要性を再認識していただきたいと思います。
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