調査データ
2025年4月22日
製造業でAIを導入している企業は21.4%、AIを導入して課題解決の実感がある人は83.1% 業務に課題を抱えている製造業の人は63.5%
MMDLabo株式会社(東京都中央区、代表取締役:吉本浩司)が運営するMMD研究所は、製造業のAIソフトウェアを開発する株式会社ソフトクリエイト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:林 宗治)と共同で、製造業従事者2,500人を対象に2025年3月26日~3月31日の期間で「製造業におけるAIの利用実態調査」を実施いたしました。調査結果は以下のとおりです。
【調査結果サマリー】
■ 業務に課題を抱えている製造業の人は63.5%
製造業の業務上での課題は「人手不足・技能継承の問題」が最多
■ 製造業のAI導入率は21.4%
AIを導入して課題解決の実感がある人は83.1%
■ AIを導入している製造業の人のAI導入理由は「業務を効率化したかったから」が最多
■ 今後AIを導入したい企業は27.6%
導入したいAIの機能は「工場内の状況を認識して、生産計画との相違を算出する」と「仕様書や指示書の更新差異を自動検出して注意する」が最多
■ 製造業でAIを導入するにあたって、課題やハードルに感じるものは「AIの効果がよくわからない」が最多
【ソフトクリエイト コメント】
今回の調査結果は、製造業界の課題解決と未来への可能性を示す非常に興味深い内容となっています。AI導入率は21.4%と低いものの、導入企業の83.1%が課題解決を実感しており、「人手不足」や「技能継承」などの深刻な課題に対する有力な解決策であることが伺えます。一方で、「AIの効果がよくわからない」といった導入のハードルも明らかになったため、具体的な導入事例の共有や、業界ニーズに応えるより実践的なソリューションの提供が重要と考えております。AI導入は製造業の課題解決だけでなく、競争力向上・安全性にも大きく寄与します。当社ではお客様のニーズに合わせたAI活用を支援する取り組みを強化してまいります。
株式会社ソフトクリエイト 事業推進本部 製品開発部 部長 畠山覚氏
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業務に課題を抱えている製造業の人は63.5%
製造業の業務上での課題は「人手不足・技能継承の問題」が最多
製造業従事者2,500人を対象に、業務上の課題の有無を聞いたところ、「課題がある」が63.5%となった。
次に、業務上の課題があると回答した1,587人を対象に、具体的な課題を聞いたところ(複数回答可)、「人手不足・技能継承の問題」が60.2%と最も多く、次いで「コスト競争」が41.1%、「労働環境の改善」が30.4%となった。
製造業のAI導入率は21.4%
AIを導入して課題解決の実感がある人は83.1%
製造業従事者2,500人を対象に、勤めている企業でのAI導入を聞いたところ、「導入している」が21.4%となった。
次に、製造業でAIを導入していると回答した536人を対象に、初めてAI導入した年を聞いたところ、「2024年」が24.8%と最も多く、次いで「2023年」が18.3%、「2022年」が10.8%と年々増加傾向にあることが分かった。
さらに、業務上の課題があり、製造業でAIを導入していると回答した492人を対象に、AIを導入した結果の課題解決を聞いたところ、「解決できた」が17.3%、「まだ解決できていないが、解決に向かっていると思う」が65.9%となり、合わせて83.1%が課題解決の実感があるとなった。
AIを導入している製造業の人のAI導入理由は「業務を効率化したかったから」が最多
製造業でAIを導入していると回答した536人を対象に、AIを導入した理由を聞いたところ(複数回答可)、「業務を効率化したかったから」が47.0%と最多となり、次いで「課題解決ができそうな商品があったから」が25.7%、「人手が足りなかったから」が18.8%となった。
今後AIを導入したい企業は27.6%
導入したいAIの機能は「工場内の状況を認識して、生産計画との相違を算出する」と「仕様書や指示書の更新差異を自動検出して注意する」が最多
製造業従事者2,500人を対象に、今後、勤めている会社でAIを導入したいか聞いたところ、「導入したいと思う」が11.4%、「やや導入したいと思う」が16.2%となり、合わせて27.6%が導入に前向きな結果となった。
続いて、どのような機能があればAIを導入検討したいと思うか聞いたところ(複数回答可)、「仕様書や指示書の更新差異を自動検出して注意する」と「工場内の状況を認識して、生産計画との相違を算出する」が14.1%と最多となり、次いで「熟練工員の作業を見て、お手本マニュアルなどを自動生成する」が14.0%となった。
製造業でAIを導入するにあたって、課題やハードルに感じるものは「AIの効果がよくわからない」が最多
製造業従事者2,500人を対象に、AIを導入するあたり、課題やハードルだと思うことを聞いたところ(複数回答可)、「AIの効果がよくわからないこと」が26.0%と最多となり、次いで「導入費用が高いこと」が23.8%、「社内での運用(システム管理)」が22.2%となった。
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■ 調査概要
「製造業におけるAIの利用実態調査」
調査期間:2025年3月26日~3月31日
有効回答:2,500人
調査方法:インターネット調査
調査対象:製造業従事者
設問数 :13問
■ 調査全設問項目
Q1 現在、製造業に従事されている方にお聞きします。あなたがお勤めの企業での業務上の課題について、当てはまるものを全てお選びください。※複数のお勤め先で勤務されている方は、メインでお勤めの企業に関してお答えください。
Q2 前問でお伺いした課題についてお聞きします。現在、あなたがお勤めの企業での課題に対する状況として当てはまるものをそれぞれひとつお選びください。
Q3 現在、あなたがお勤めの企業が課題解決のために実施、または検討している方法は何ですか。当てはまるものを全てお選びください。
Q4 前問でお答えいただいた課題解決の方法についてお聞きします。あなたがお勤めの企業はなぜその解決方法を実施・検討していますか。当てはまるものを全てお選びください。
Q5 現在、あなたがお勤めの企業が「課題解決に向けて動いてはいない」のはなぜですか?当てはまるものを全てお選びください。
Q6 あなたがお勤めの企業でAIを導入されていますか。当てはまるものをひとつお選びください。
Q7 お勤めの企業でAIが導入されている方にお聞きします。初めてAIが導入されたのはいつ頃ですか。当てはまるものをひとつお選びください。
Q8 お勤めの企業でAIが導入されている方にお聞きします。なぜAIを導入しましたか。当てはまるものを全てお選びください。
Q9 お勤めの企業でAIが導入されていない方にお聞きします。なぜAIを導入しないのですか。当てはまるものを全てお選びください。
Q10 お勤めの企業でAIが導入されている方にお聞きします。AIを導入した結果、課題は解決できましたか。当てはまるものを全てお選びください。
Q11 今後、あなたがお勤めの企業でAIを導入したいと思いますか。当てはまるものをひとつお選びください。※すでにAI導入済みの企業の方は、今後さらに導入を検討する場合を想定してお選びください。
Q12 あなたがお勤めの企業でAIを導入するにあたって、課題やハードルに感じていることはありますか。当てはまるものを全てお選びください。
Q13 あなたがお勤めの企業ではどのような機能があればAIを導入したいと思いますか。当てはまるものを全てお選びください。※すでにAI導入済みの企業の方は、今後さらに導入を進める場合を想定してお選びください。
株式会社ソフトクリエイトについて
ソフトクリエイトは、お客様の変革に不可欠なベストパートナーを目指し、企業向けの総合的なITサービスを提供しています。クラウド、セキュリティ強化、AI・DX支援、ITインフラ構築を主要な事業とし、最適なテクノロジーを通じた「価値の提供」でお客様のビジネスを支援します。40年以上にわたり、お客様と共に培った経験を生かし、日本全国の企業へサービスを届けていきます。
- ソフトクリエイトの公式サイトはこちらから
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堀部 真作(ホリベ シンサク)