調査データ
2020年10月14日
フェイクニュースの接触経験、10~20代が最多、60代を18.0ポイント上回る 見たことのあるフェイクニュース、コロナウイルス関連が最も多数
【調査結果サマリー】
■ 「フェイクニュース」という言葉を知っている世代トップは60代
フェイクニュースの接触経験、10~20代が最多で60代を18.0ポイント上回る
■ 見たことのあるフェイクニュース、コロナウイルス関連が最も多数
フェイクニュースに騙された経験、30代女性が46.2%で最多
■ 約6割がフェイクニュースを見破る自信がない
見破る自信があるのは男性、見破る自信がないのは女性が多数の傾向
■ ネットリテラシーの内容を知らないのは半数以上
「普段から意識している」は10~20代がトップで39.2%
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■ 「フェイクニュース」という言葉を知っている世代トップは60代
フェイクニュースの接触経験、10~20代が最多で60代を18.0ポイント上回る
スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女1,116人を対象に「フェイクニュース」という言葉を知っているか聞いたところ、「知っている」が66.8%、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」が19.1%、「知らない」が14.1%となった。
これを年代別で見ると、「知っている」と回答した世代のトップは60代(n=173)で72.3%、次いで40代(n=267)が68.2%、10~20代(n=232)が67.2%となった。「知らない」と回答した世代のトップは30代(n=213)で19.7%、次いで10~20代(n=232)が15.1%、40代(n=267)が12.7%という結果となった。
次に、フェイクニュースを見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」は39.2%、「見たことがない」は60.8%となった。
これを年代別に見ると、「見たことがある」と回答したのは10~20代(n=232)が最多で45.7%、次いで40代(n=267)が45.3%、30代(n=213)が41.8%となり、トップの10~20代と最も少ない60代では18.0ポイント差となった。「見たことがない」と回答したのは60代(n=173)が最も多く72.3%、次いで50代(n=231)が68.0%、30代(n=213)が58.2%であることがわかった。
■ 見たことのあるフェイクニュース、コロナウイルス関連が最も多数
フェイクニュースに騙された経験、30代女性が46.2%で最多
フェイクニュースを「見たことがある」と回答した438人に実際に見たフェイクニュースはどのような内容だったか自由回答で聞いたところ、コロナウイルス関連の内容が多数であった。年代別に一部抜粋して紹介する。
●コロナウイルスに関連するニュース
「コロナに効く○○など(20代・男性)」
「コロナウイルスに罹ってない人が罹患した、死亡した、などの事実とは異なる内容(30代・男性)」
「ロックダウンの発表がある。(40代・男性)」
「ニンニクを食べると新型コロナウイルス予防に効果がある(40代・男性)」
「コロナに関する、医療現場の状況(50代・男性)」
「コロナがお湯で予防出来る。(60代・男性)」
「コロナでトイレットペーパーの供給が途絶える(20代・女性)」
「関空でコロナの人が脱走(20代・女性)」
「新型コロナで病室が圧迫しているという誤報(30代・女性)」
「新型コロナウイルスは熱に弱いので、26~27℃のお湯を飲めば感染を予防できる(40代・女性)」
「コロナが蔓延し始め、マスクやトイレットペーパーなど物資が足りなくなる。という事だったので、親類縁者に買いだめを勧めてしまった。(50代・女性)」
「水を飲むとコロナにかかりにくい(60代・女性)」
●コロナウイルス関連以外のニュース
「円周率がついに割り切れた! (10代・男性)」
「芸能人の結婚(20代・男性)」
「独身税というものが適応される(30代・男性)」
「有名人の訃報(30代・男性)」
「芸能人の偽アカウントによる情報に騙された事があります。(40代・男性)」
「巨人の骨発見(40代・男性)」
「凶悪犯罪した人が人を殺してまた刑務所に戻るっていうフェイクニュース(10代・女性)」
「東日本大震災時、放射能に関するデマがメールで知人から回ってきたため、拡散してしまった。(20代・女性)」
「地震の時に、水道があと数時間で断水すると聞いた。(30代・女性)」
「東日本大震災の時、有害なガスが千葉県方面から流れているという情報(40代・女性)」
「数年前の事を最近の事のようにツイートしたもの。なおかつパクツイだった。(40代・女性)」
「芸能人の出生(60代・女性)」
次に、フェイクニュースに騙されたことがあるか聞いたところ、「騙されたことがある」が32.6%、「騙されたことがない」が67.4%となった。
これを性年代別に見ると、「騙されたことがある」と回答したのは30代女性(n=39)が最も多く46.2%、次いで40代女性(n=55)が40.0%、40代男性(n=66)が37.9%となった。「騙されたことがない」と回答したのは50代男性(n=42)が最多で83.3%、次いで10~20代男性(n=50)、60代男性(n=30)が80.0%、60代女性(n=18)が66.7%という結果となった。
続いて、フェイクニュースに「騙されたことがある」と回答した143人にフェイクニュースの拡散経験を聞いたところ、「リツイートやイイネなどをして拡散してしまったことがある」は12.6%、「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」は21.7%、「拡散した経験はない」は65.7%となった。
■ 約6割がフェイクニュースを見破る自信がない
見破る自信があるのは男性、見破る自信がないのは女性が多数の傾向
スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女1,116人を対象に、今後フェイクニュースを見破れる自信はあるか聞いたところ、「自信がある」は5.9%、「やや自信がある」は27.7%となり、「自信がない」は23.3%、「やや自信がない」は43.1%となった。約6割の人がフェイクニュースを見破る自信がないことがわかった。
これを性年代別で見ると、「自信がある」、「やや自信がある」を合わせて見破る自信があると回答したのは60代男性(n=85)が最多で49.4%、次いで10~20代男性(n=118)が46.7%、40代男性(n=135)が43.7%となった。「自信がない」、「やや自信がない」を合わせて見破る自信がないと回答したのは30代女性(n=106)が最も多く81.2%、次いで50代女性(n=119)が79.8%、40代女性(n=132)が75.0%という結果となった。
■ ネットリテラシーの内容を知らないのは半数以上
「普段から意識している」は10~20代がトップで39.2%
スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女1,116人を対象に、「ネットリテラシー」について意識しているか聞いたところ、「言葉を知らない」が最も多く37.2%、次いで「普段から意識している」が27.4%、「言葉は知っているが、内容は知らない」が18.2%となり、内容を知らないのは半数以上であることがわかった。
これを年代別に見ると、「言葉を知らない」と回答したのは60代(n=173)が最多で45.1%、次いで40代(n=267)が40.1%、50代(n=231)が39.0%となった。「普段から意識している」と回答したのは10~20代(n=232)が最も多く39.2%、30代(n=213)が26.8%、60代(n=173)が24.9%という結果となった。
※自由回答は原文のまま抜粋しております。聴取した一意見として掲載しており、内容の真偽のほどは確かではない回答もございます。ご承知おきください。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
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■ 調査概要
・ 調査期間:2020年9月3日
・ 有効回答:1,116人
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査対象:スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女
・ 設問数 :7問
調査全設問項目
Q1 あなたはフェイクニュースという言葉を知っていますか?
Q2 あなたはフェイクニュースを見たことがありますか?
※フェイクニュースとは、あたかも本当のことのように、SNSなどに投稿される虚偽・デタラメな情報のことです。例えば、熊本地震の時には「動物園からライオンが逃げ出した」というデマがTwitterで拡散され、大きな問題になりました。
Q3 フェイクニュースを見たことがある方にお伺いします。あなたはフェイクニュースに騙された経験はありますか?
Q4 フェイクニュースに騙されたことがあると回答した方にお伺いします。あなたはSNSでフェイクニュースにリツイートやイイネをして拡散してしまった経験はありますか?
Q5 あなたが実際に見たり、騙されたことのあるフェイクニュースはどんなものだったか教えてください。
Q6 あなたは今後、フェイクニュースを見破れる自信はありますか?
Q7 あなたは「ネットリテラシー」について意識していますか。
※「ネットリテラシー」とは、インターネットを適切に使いこなす知識や能力のことです。
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MMD研究所(MMDケンキュウジョ)