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コラム

2023年5月17日

インタビュー調査を事例をもとに徹底解説!④ ~インタビュー後の分析方法~

目次

■ はじめに
■ インタビューと分析は同時進行
■ 対象者の発言を整理する
■ 対象者の発言を分かりやすく可視化する(KJ法の活用)
■ おわりに

はじめに

前回のコラムでは、実際にMMDLaboで実施した調査におけるインタビューの様子をご紹介しました。
今回は、事例をもとにインタビュー後の分析についてお伝えしていきます。

■ 使用する事例

「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」
インタビュー時期:2023年2月~3月
インタビュー方法:オフライン(3名)、オンライン(1名 Zoomを使用)/60分のデプスインタビュー
インタビュー対象者:Apple Watch利用者(1年以上利用)4名
※対象者4名は、現在利用のApple Watchに対する「満足度」「継続利用意向」「利用頻度」の違いも踏まえて選定。

※「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」について 
現在、「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」のレポートを販売しております。
本レポートは定量調査に加え、定性調査の結果からも分析を行ったものです。
定量調査にて、最も豊富な製品ラインナップを持つApple Watchの利用実態を明らかにし、今後のスマートウォッチ市場を伸ばしていくために必要な機能や価値を分析しています。加えて、現在利用者に対するインタビューにより、利用の背景や理由、活用方法、生活の変化について掘り下げています。
ご興味のある方は、以下より一部内容をダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

 

インタビューと分析は同時進行

インタビュー調査の分析は、インタビュー(実査)と同時進行で行います。
インタビュー中は「つまりこれはどういう意味か?」ということを常に考えながら対象者の話を聞いて、柔軟に聞き方や聞く順番を変えていくことで対象者のホンネを探っていきます。

インタビュー直後の関係者間の「デブリーフィング※」も、インタビュー調査の分析には欠かせません。

※「デブリーフィング」…インタビュー後に、モデレーターやモニタールームなどで傾聴していた関係者間で行うミーティングのこと。インタビュー内容を振り返り、対象者の発言を「どう捉えるか」について共有し合う。

 

対象者の発言を整理する

インタビューで得られた対象者からの情報は、調査目的によってそれぞれの発言の重要度が変わってきます。インタビュー後の分析を行う前に、対象者の発言を整理し、重要な発言はどこかをチェックすることが必要です。
事例としている「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」でも、まずは発言を項目ごとに整理していきました。

■ 「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」でのインタビュー発言の整理(一部)

※画像をクリックすると拡大画像が表示されます
※オレンジ太字は「情緒的価値(製品やサービスから体感できる精神面での価値)」、緑太字は「機能的価値(製品やサービスの機能面での価値)」を指す。

 

対象者の発言を分かりやすく可視化する(KJ法の活用)

対象者のインタビューでの発言を項目ごとに整理し発言に重要度を付けられたら、データ収集法・整理法の一つである「KJ法」を活用し、対象者間の発言を分かりやすく可視化して、発言の構造を整理していきます。

対象者の発言をどう解釈していくか考えるとき、どうしても主観を伴います。偏った解釈にならないためにも、対象者の発言の解釈は複数人で考察していくことが重要と言えます。

この分析は、複数人で同じ空間で分析をすることで、対象者の発言に対する多方面からの意見が生まれ、構造化された情報を視覚的に理解できることがメリットです。

■ 「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」の分析で実施したKJ法(一部)

今回のコラムでは、実際のインタビュー事例をもとにインタビュー後の分析についてお話してきました。
次回はインタビュー後の分析から読み取れる内容についてお話していきます。お楽しみに!

 

おわりに

MMDLaboでは、調査が初めてというお客様から定期的に調査を行われているお客様まで、様々なお客様より調査のご依頼をいただいております。
調査を行うに至った背景やお悩みをヒアリングし、お客様の課題やご予算に沿った調査手法、内容をご提案いたします。
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