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コラム

2023年2月10日

注目されるテレビ配信サービスと今後

みなさんは普段「テレビ」を見ていますか?

昨今、コロナ禍の巣ごもり需要を経て動画視聴のニーズが高まる中、「テレビ」の視聴スタイルにも変化が起きています。
その変化の一因となっているのが「テレビ配信サービス」の盛り上がりです。昨年は見逃し配信サービスの記録的な再生回数がニュースとして取り上げられ、ワールドカップのリアルタイム配信も話題になるなど、その動向が注目されました。

今回は、先日実施した「テレビ配信サービスに関する調査」「FIFAワールドカップカタールの視聴に関する調査」の結果も踏まえて、テレビ配信サービスを取り巻く現状とその今後について考えていきます。

目次

■テレビ配信サービスの現状
■なぜ注目度が高いのか?
■自由な視聴スタイルでテレビ番組をより多くの人へ

 

テレビ配信サービスの現状

以前まで、テレビ番組は主にテレビでしか見ることができませんでした。しかし、テレビ配信サービスの登場により、視聴方法の幅は大きく広がりました。テレビ番組を普段から見る人はもちろん、テレビを持っていない人や普段テレビ番組をあまり見ない人にとってもテレビ番組の視聴がより身近になったのです。

見逃し配信やリアルタイム配信があることでテレビ番組が様々なデバイスで視聴可能となり、先日行った調査からも、両サービスともスマートフォンでの視聴がトップとなるなど、時間や場所にとらわれない視聴方法としてニーズがあることがわかりました。

最近では、テレビ番組の放送終了後や番組公式SNSで見逃し配信のお知らせがあったり、配信サービス限定コンテンツとしてドラマのスピンオフ作品が制作されたりと、テレビ各局もテレビ配信サービスに力を入れていることが伺えます。

 

主なテレビ配信サービス

TVer
2015年から民放テレビ局が共同で展開しているテレビの“キャッチアップサービス”。2021年には日テレ系のリアルタイム配信が正式リリースされ、翌年には民放5局そろって人気番組のリアルタイム配信が開始。テレビ放送と同じく、広告収入によって運営されているため、完全無料となっている。テレビ視聴への回帰や違法動画アップロードの撲滅を目的としたサービス。

ABEMA
サイバーエージェントとテレビ朝日が共同出資して開局した”すべて無料のインターネットテレビ局”。オリジナルコンテンツの配信の他、アニメやテレビ朝日の人気番組などを配信している。有料版の「ABEMAプレミアム」ではプレミアム限定のコンテンツがあるほか、追っかけ再生やCMなしの視聴が可能。

Hulu
アメリカの定額制ビデオオンデマンドサービス。日本では2011年よりサービスを開始したが、2014年からは日本テレビ放送網へ国内の事業が承継された。そのため日本テレビ系列の有料動画配信サービスとしてのコンテンツが多いが、現在はNHKを含む在京テレビ6局のテレビ番組が配信されている月額制サービス。

Paravi
TBS、テレビ東京、WOWOWの合同動画配信サービスとして2018年に開始した定額制サービス。
Paraviオリジナルストーリーとして人気ドラマのスピンオフ作品も配信されている。

 

なぜ注目度が高いのか?

ますますその存在感を増している見逃し配信やリアルタイム配信ですが、なぜここまで注目されるサービスとなっているのでしょうか?

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