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コラム

2023年2月8日

アンケート回答者の設定 ~割付の考え方~

目次 

■ はじめに
■ 「割付」はなぜ必要か
■ 「割付」を考える前に
■ 「割付」を考える
■ おわりに

 

はじめに

アンケート調査を実施する際に、どんな設問を作成するか、どのような人に回答してもらうかについて考える方が多いのではないでしょうか。アンケート調査を成功させるために忘れずに考えていただきたいのが、「割付」についてです。

今回は割付がなぜ必要なのか、どのように決めていくのかを中心にお伝えいたします。

※今回はMMDLabo株式会社の事業についての資料をPDFでご用意しています。

調査概要や調査項目が分かる資料を
PDFでご用意しています。
下記よりダウンロードください。

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「割付」はなぜ必要か

「割付」とは、どのような人(条件)をどれくらい集めるか(サンプル数)を決めることです。

例えば、20歳~69歳の人を対象に1,500サンプル集めるとします。
割付の設定がない場合は、回収は完全ランダムな状態になります。そのため、1,500サンプルのうち特定の年代だけ全く集まっていないということが発生する可能性があります。

せっかく調査をしたのに特定の年代のデータがない(あるいは少ない)ため、分析ができないという結果になってしまうのはもったいないです。
そういったことを防ぐためにも、事前にこの条件の人をこれだけ集めると設定(割付設定)することが大切です。

 

「割付」を考える前に

アンケート調査を行う際に、最初に割付から決めるということはありません。

まず、そのアンケート調査で何を知りたいのか、どのような目的で調査を行うのかを考える必要があります。どんなことを知りたいか、どのような目的かによって、どのような人にアンケートを回答してもらうのかが変わってきます。

調査の目的やどのような人に回答してもらうのかが定まったら割付を考えていきます。
※調査の準備については、「初めてのリサーチ」のコラムでお話ししています。

 

「割付」を考える

割付の方法として、代表的な方法を2つ紹介します。

1. 均等割付…「項目同士の差」を見たいとき

均等割付とは、各条件(項目)で同じサンプル数を集める割付です。
性別ごとの違いを把握したい、サービスごとの差を比較したいなど、項目ごとの差を知ることができます。

注意したい点としては均等割付のみで調査を行った場合、全体の数はあくまで割り付けられた全体の数であり母数団の構成とは異なるため、全体の傾向や実態を把握することはできません。

2. 母集団の構成比に合わせた割付…「全体の傾向や実態を把握」したいとき

母集団の構成比に合わせた割付とは、特定の母集団の比率に合わせてサンプルを集める割付です。

例えば、日本の市場全体の傾向を把握したい場合は、日本の人口構成比に合わせた割付(日本の人口を母集団として、母集団の構成比に合わせた割付)を使用することで、サービスシェアや認知率など全体の傾向を知ることができます。

MMDLaboでは、スクリーニング調査で日本の人口構成比に合わせた割付を利用し、サービスシェアや認知率などの全体の傾向を把握した調査を行い、本調査では比較したい項目(性年代やサービスなど)ごとで均等割付を行うことが多くあります。それにより、全体の傾向と項目ごとの傾向の比較も同時にできる構成で調査を実施いただけます。

 

おわりに

今回は割付の必要性について紹介しました。
項目同士の差を見たいのか、全体の傾向を見たいのかなど、その調査データをどのように見たいのかを考えるとどのような割付方法にするか考えやすくなります。

MMDLaboでは、調査が初めてというお客様から定期的に調査を行われているお客様まで、様々なお客様より調査のご依頼をいただいております。
調査を行うに至った背景やお悩みをヒアリングし、お客様の課題やご予算に沿った調査手法、内容をご提案させていただきます。
お見積もり、ご相談は無料で承っております。
調査のご相談、ご依頼がございましたらお気軽に下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

また、MMDLaboの会社概要(MMDで行える調査メニュー)もご用意しております。
調査をお考えの方、現状の課題を整理したい方はダウンロードいただき、ぜひご覧ください。

※今回はMMDLabo株式会社の事業についての資料をPDFでご用意しています。

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