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コラム

2026年8月7日

MMD研究所×株式会社クロス・マーケティング共催セミナーレポート「通信8サービスのファネル分析データ勉強会」

2026年7月29日、MMD研究所と株式会社クロス・マーケティングの共催セミナー「通信8サービスのファネル分析データ勉強会」を、初台リサーチセンターにてリアル開催いたしました。主要8サービス(ahamo/povo/LINEMO/mineo/IIJmio/イオンモバイル/日本通信SIM/J:COM MOBILE)を対象に、認知から利用に至る「ファネル構造」をデータで読み解く勉強会です。
本記事ではセミナーの様子をお伝えします。

目次

■ 2020年~2026年 通信キャリアシェアの変化
■ 「格安SIM(MVNO)」の認知~利用ファネルと市場人口の算出
■ サービスブランド別のファネル分析と転換率
■ 認知のきっかけから契約の決め手まで
■ Light Depth(AIチャット型インタビュー)の事例紹介

2020年~2026年 通信キャリアシェアの変化

セミナー前半は、MMD研究所 所長の吉本より、2026年7月1日~7月2日に全国18歳~69歳の男女34,490人を対象に実施した「2026年通信8サービスの認知・利用ファネル調査」のデータを解説しました。

楽天モバイルがMNOに参入した2020年時点では、3キャリアが市場の約75%ほどと本ブランドが通信市場の大半を占めていました。2021年にahamo、povo、LINEMOが登場して以降、格安サービスの競争が本格化し、分布は大きく変化しています。
2026年7月のメイン回線は、docomoが25.1%、auが14.0%、SoftBankが11.6%と3キャリア本ブランドの合計50.7%に対し、楽天モバイル・サブブランド・オンライン専用プラン・MVNOの合計は49.3%と、ほぼ半々まで拮抗してきました。

また、サブ回線の保有率も年々高まっており、デュアルSIMなど「2台目回線」の広がりは今後も注目すべき動きであると説明しました。

「格安SIM(MVNO)」の認知~利用ファネルと市場人口の算出

全国34,490人に「格安SIM(MVNO)」という用語の認知を聞き、ファネル分析でみると、認知は63.9%、内容理解は36.6%、利用経験は17.8%、継続利用は13.2%となりました。

ファネル分析の利点は、人口統計と組み合わせて市場人口を推計できることです。総務省の人口統計では18歳~69歳の人口は約7,775万人。当てはめると認知は約4,968万人、利用経験は約1,384万人と、各階層のマーケット規模を概算できます。

そして最も重要なのは階層間の「転換率」です。知られていないのか、内容が理解されていないのか、理解されても契約に至っていないのか、課題がどの階層にあるのかを特定できます。MVNOの場合、認知→内容理解は57.3%、内容理解→利用は48.6%。かつて3割を切っていた内容理解→利用の転換率は契約のしやすさの改善などで高まってきており、ここをさらに高めることで利用人口はまだ伸ばせる余地があると説明しました。

サービスブランド別のファネル分析と転換率

次に、サービスブランド別のファネルと転換率です。認知は「ahamo」79.7%、「povo」73.0%、「LINEMO」70.5%とオンライン専用ブランドが7割超え。MVNO各社の認知は3割台~5割台にとどまり、ahamoはすべての階層・転換率で高いスコアとなりました。

ただし、このスコアはあくまで現在値です。数値だけでなく「なぜ差があるのか」を、デプスインタビューなどで深掘りして理解することが大切であると強調しました。

認知のきっかけから契約の決め手まで

ブランドを最初に知ったきっかけとしては、ahamo・povo・LINEMOのオンライン専用プランでは「テレビCM」、MVNO各社では「家族や知人からの紹介」が上位となりました。そのなかでもIIJmioは「比較サイト・比較記事」、イオンモバイルは「店舗の案内やポスター」、J:COM MOBILEは「店舗のスタッフからの案内」が高いなど、各社の認知獲得チャネルの特徴が表れています。

サービス内容の情報収集は「公式サイトを見た」がほぼ全サービスでトップです。検討理由・契約の決め手は「料金の安さ」が全サービス共通で、それだけでは差別化になりません。競合には出てこない自社ならではの強みをいかに浸透させるかが転換率を高める鍵になります。また比較検討先は楽天モバイル、Y!mobile、UQ mobileがカテゴリ共通の競合となる一方、ahamoだけは親ブランドの「docomo」がトップという特徴的な結果となりました。

本調査の結果の一部は、MMD研究所のサイトでも公開しています。あわせてご覧ください。
▼「2026年通信8サービスの認知・利用ファネル調査」
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2546.html

Light Depth(AIチャット型インタビュー)の事例紹介

後半は、株式会社クロス・マーケティングの前田氏より、同社が開発したAIチャット型インタビュー「Light Depth」をご紹介いただきました。

Light Depthは、定量Webアンケートの自由回答に対しAIが自動で3~4往復の深掘り質問を返すことで、「文脈のある回答を一定規模で集める」ことを実現したサービスです。「特にありません」「分かりません」が多くなりがちな自由回答から、1人あたり平均約180文字の背景まで見える回答を1,000~2,000サンプル規模で集められることが強みで、解約の根本原因やNPS低下の要因分析など、定量と定性を補完するアプローチとして活用が広がっているとのことです。
▼Light Depthについて
https://www.cross-m.co.jp/service/marketing-research/light-depth

調査概要

「2026年通信8サービスの認知・利用ファネル調査」
調査期間:2026年7月1日~7月2日
有効回答:<予備調査>34,490人※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施 <本調査>1,600人
調査方法:インターネット調査
調査実施:株式会社クロス・マーケティング
調査対象:<予備調査>全国の18歳~69歳の男女<本調査>ahamo、povo、LINEMO、mineo、IIJmio、イオンモバイル、日本通信SIM、J:COM MOBILE利用者各200人の合計1,600人
設問数:<予備調査>3問<本調査>10問
本調査対象サービス:ahamo、povo、LINEMO、mineo、IIJmio、イオンモバイル、日本通信SIM、J:COM MOBILE

上記のリサーチに関するご質問等は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。 

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