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コラム

2024年3月7日

Apple Watch利用者を徹底分析~顧客分析プログラム事例②~

Apple Watch利用者を徹底分析~顧客分析プログラム事例~

目次

■ はじめに
■ なぜインタビューが必要なのか
■ ロイヤルティを向上させるには
■ 利用に至る経緯
■ 感じている価値    
■ おわりに

 

はじめに

前回は定量調査で明らかになることについて紹介させていただきました。

定量調査の結果を踏まえた上で、ロイヤルティを向上させる施策の解像度を高めていくためにはN1インタビューで顧客一人一人の理解を深めていく必要があります。

今回はこの定性調査について、前回同様実際に弊社で行った「2023年11月Apple Watch顧客分析プログラム※」をもとに解説していきます。
※弊社の自主調査であり、Apple社からの委託調査ではございません。

■ 使用する事例「2023年11月 Apple Watch顧客分析プログラム」

アンケート調査

調査期間:2023年11月10日~11月15日
調査対象:<スクリーニング>18歳~69歳男女 計14,471名
     <本調査>Apple Watch利用者 計1,007名
調査設問:<スクリーニング>10問<本調査>10問 計20問

インタビュー調査

調査期間:2023年11月15日
調査対象:Apple Watchユーザー(ロイヤル層、非ロイヤル層 各1名)計2名

※「2023年11月Apple Watch顧客分析プログラム」について
現在、「2023年11月Apple Watch顧客分析プログラム」のレポートを販売しております。
本レポートは定量調査に加え、定性調査の結果からも分析を行ったものです。
定量調査にてApple Watchユーザーの属性データ・心理データを明らかにし、今後のApple Watchのロイヤルティ向上に必要な機能や価値を分析しています。加えて、現在利用者に対するインタビューにより、利用の背景や理由、活用方法、生活の変化について掘り下げています。
ご興味のある方は、以下より一部内容をダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

 

なぜインタビューが必要なのか

消費者の行動や意識は常に変化し続けており、さらに多様化の世の中で従来の生活者の塊や差といった固定観念が当てはまらなくなっています。

しかし、一人一人の気持ちを深く聞いていくと「なぜその選択をしたのか」「どういう気持ちだったのか」といった奥の思いは共通していることもあります。
この「思い」が消費者のニーズに繋がるヒントであり、それが商品・サービスの改善や新たな施策の開発に繋がっていきます。

インタビュー調査を行うことで、ユーザーがなぜその商品・サービスを利用しているのか、ということの奥の気持ちを明らかにすることができます。1人のユーザーを深く知ることが顧客理解において重要なポイントあり、ロイヤルティ向上のための有益なヒントとなります。

 

ロイヤルティを向上させるには

上図では定量調査の結果を踏まえ、ロイヤルティを向上させるための考え方の一例を掲載しています。
顧客理解を深めロイヤルティを高めていくには、まずロイヤル層が一体「どんな使い方で」「どんなことを魅力に感じているのか」をインタビューで明らかにしていくことが重要です。

今回の顧客分析プログラム事例では実際に行ったインタビューをもとに、インタビューで明らかになったロイヤル層がApple Watchの利用に至る経緯・感じている価値について紹介していきます。

 

利用に至る経緯

ロイヤル層を分析するためにまずは利用に至る経緯を明らかにし、次にどのように使っているのかを明らかにします。
対象者は「着用頻度」「継続利用意向」ともに高く、Apple製品のうち、iPad Pro 12.9inc、AirPods Pro、 AirTag、Apple Pencilを所有する、まさにロイヤル層と言える利用者を選定しています。

この対象者がどのようにしてApple Watchを利用するに至ったかを見ていきます。

利用に至る経緯として、YouTubeでApple Watchに興味を持ち、自身の期待する使い方と照らし合わせて検討、購入に至っています。
また、購入の決め手としてはApple製品との互換性を挙げています。

公式サイトで情報収集を行った際に、自身の期待する使い方とは異なる訴求が目立っていたためすぐに購入には至りませんでしたが、改めて”仕事”を使い方の軸として検討した結果購入へと至りました。

このように、購入前にしっかりとその商品・サービスについて検討していることも購入後のロイヤルティの高さに繋がっていると考えられます。

 

感じている価値

ここまでで対象者がどんな流れで、商品に対しどんなことを期待して購入に至ったかが明らかになりました。
では次に購入後、実際にどのような使い方をしてどんなことを魅力に感じているのかを見ていきましょう。

購入前に期待していた「睡眠の記録」「通知の確認」について満足できており、それに加えて決済手段としての使い方にも価値を感じています。

「通知の確認」「決済」「データの記録」それぞれの機能を通して、日常生活の小さな困りごとや不便を改善し生活の質を高めることがこちらの対象者の感じているApple Watchの価値となっており、日常生活に欠かせないスマートフォンの代わりとして使用していることがインタビューによって明らかになりました。

 

おわりに

MMDLaboで実施した過去のApple Watchの調査については下記ページでもご紹介しております。

今回は定性調査の事例についてご紹介させていただきました。
アンケートで数値に基づいた定量的な事実を把握することはもちろん重要ですが、顧客理解においてインタビューを実施して1人のユーザーに焦点を当て、そのユーザーを深く理解することが非常に重要です。

インタビュー調査はロイヤルユーザーがなぜ自社の商品・サービスを利用していてどんなことに魅力を感じているのかを深く理解するだけでなく、課題解決の糸口や新たなアイデアの創出にも有効な手段です。
MMDLaboでは、調査結果をもとに具体的な打ち手の提案までをアウトプットさせていただいております。

MMDLaboでは、調査が初めてというお客様から定期的に調査を行われているお客様まで、様々なお客様より調査のご依頼をいただいております。
調査を行うに至った背景やお悩みをヒアリングし、お客様の課題やご予算に沿った調査手法、内容をご提案させていただきますので、調査のご相談、ご依頼がございましたらお気軽に下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

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