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データで見る親子(未就学児)のスマートフォン利用とそのトラブル

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日付:2016/4/18

執筆者:佐々木 怜

データで見る親子(未就学児)のスマートフォン利用とそのトラブル

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モバイルの急速な普及の中で、子育てにおいてもスマートフォンやタブレットが利用され、小さな子どもたちにとってもスマートフォンは身近な存在となってきました。
スマートフォンを親子で安全・安心に使っていただける環境づくりの一環として、今回MMD研究所はインテル セキュリティ(日本での事業会社:マカフィー株式会社、代表取締役社長:ジャン・クロード・ブロイド)と共同で「乳幼児のスマートフォン接触に関する調査」を実施しました。

今回の調査は、0~6歳の乳幼児をもつ20代~40代のスマートフォンを所有する女性を対象としたものですが、そこでは、約半数の乳幼児が2歳までにスマートフォンに接触するという結果が出ています。

これは、YouTubeやHuluなどの定額動画配信サービスによって、スマートフォンで手軽に動画を楽しめるようになったこと、直感的に操作できる幼児向けのアプリが増えてきた事などが影響していると思います。実際に2016年1月に行った調査「2016年乳幼児のスマートフォン利用に関する調査」では、子どもとスマートフォンを使って遊んでいることを尋ねていますが、半数以上の方が「動画を見ている」と回答し、「ゲームアプリで遊んでいる」「知育アプリで学んでいる」といった回答も「写真を撮ったり、見て遊んでいる」に続いて、高い割合となっています。

とは言え、「約半数の乳幼児が2歳までにスマートフォンに接触する」というのは、早すぎると思う方もいるかもしれません。今回の調査対象である親世代がスマートフォンをヘビーに使うからこそ、子どもとのコミュニケーションでも積極的に使っているのでは?という意見も考えられます。
そこで、今回の調査対象である「乳幼児を持つ母親」と2015年の総括としてリリースした「2015年度版スマートフォン利用者実態調査」でスマートフォン利用時間に大きな差があるか見てみましょう。
下記のグラフは、それぞれの調査で聞いたスマートフォン利用時間を比較したものです。「2015年度版スマートフォン利用者実態調査」は特に条件を設定していない、いわば一般のスマートフォンユーザー層を対象にしています。これと比較すると、乳幼児を持つ女性のスマートフォン利用は、どちらかというとライトユーザーが多いことがわかります。

上記から、乳幼児を持つ女性が、どちらかというとライトなユーザー層に属している事がわかりました。では、改めて、母親のスマートフォン利用時間と乳幼児の利用頻度の関係について調べて見ます。

上記のグラフは、「母親のスマートフォン利用時間」と「乳幼児のスマートフォン接触頻度」をクロス集計したものです。縦軸は、一つ前のグラフと同様に「母親自身の1日のスマートフォン利用時間」を表していて、横軸の各項目は「乳幼児のスマートフォン接触の頻度」を表しています。このグラフの中で、乳幼児が「ほぼ毎日」スマートフォンに接触するという回答(一番左の青色の項目)に注目すると、多少のばらつきはありますが、母親のスマートフォンの利用時間が長くなればなるほど、その割合が増えていることがわかります。
続いて、乳幼児のスマートフォンの利用時間と使い方(「お子さんひとりで使う」「母親と一緒に使う」という回答)の関係性を見てみましょう。


こちらも、多少のばらつきはあるものの、母親のスマートフォン利用時間が増えるにつれて、「お子さんひとりで」という割合が増え、「自分(母親)と」という割合が減っていく傾向にあることが見てとれます。
上記からわかったことをまとめると以下のように言えます。

・母親のスマートフォン利用は、一般的なスマートフォンの利用状況と比べてライトな層が多いものの、母親の利用時間が長くなる程、子どもも毎日スマートフォンに接触する割合が高くなる。


・乳幼児のスマートフォン利用時間が長くなる程、ひとりで触っている割合が増える。結果として乳幼児が一人で触っている時間も増える可能性が高くなる


このように、スマートフォンの普及に伴い、親自身の生活の必需品として、身近にスマートフォンがあるという事、そして自身のユーザー体験を通じて、育児の場面においても、子どもに自然に触らせる機会が少なくない事が想像されます。

しかしながら、今やアプリやインターネットを通じて、様々な事ができるスマートフォンならではのトラブルも発生しています。今回の調査では、乳幼児にスマートフォンを触らせていてびっくりしたことや困ったことをフリーアンサーで聞いています。例えば、上記で乳幼児としていることで上位にあがった動画関連のトラブルでは「教えていないのに、YouTubeで好きな動画を勝手に見ていた」「見始めるとスマホを離さなくなる」といった声が上がっています。
同じくアプリ関連では「アプリを勝手に削除された」「勝手に課金していた」といった声もあがり、それ以外では「アダルトサイトに行ってしまった」「110番に電話」「落として壊された」などの声も聞かれます。

とは言え、短絡的にトラブルがある=乳幼児のスマホ利用は絶対にやめるべきという事ではなく、実際に起きているトラブルの内容を参考に、ルールを決める・対策をとるというのが大事なのではないでしょうか。乳幼児のスマートフォン依存への対策や、利用の仕方を学ぶという点、はたまた壊さないように一緒に使うといった観点も踏まえた各家庭でのルールを聞いたのが以下のグラフです。


「食事中は触らせない」「話している時は触らせない」といったコミュニケーション上のルール・マナーのようなものから、「自分が見ているところ以外では触らせない」「見ている内容・触っている内容を確認している」「時間の長さを決めている」といった保護者としての目線が強いルールも並びます。
一方で予期せぬ課金やアクセスに対する予防については、上記と比べると対策が少ないのが現状です。

「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用している」「無料のセキュリティアプリを入れている」「携帯会社がオプションとして提供しているセキュリティサービスに加入している」がいずれも1割強に留まり、「特に対策をしていない」が6割以上にのぼります。今回の調査でわかりましたが、「アダルトサイトに行ってしまった」「勝手に課金していた」などの実際の被害も出ている現状を踏まえ、できる対策は親自身で取っていく必要があるのではないでしょうか。
現在のスマートフォン利用者の約9割は、docomo、au、SoftBankといった大手3キャリアのユーザーです。多くのユーザーが接点を持つという点では、携帯会社がオプションとして提供しているセキュリティサービスの認知・利用拡大も大きな影響を持つと予想できます。また、そういった通信会社から積極的にスマートフォン利用のリスクを消費者に呼びかけることで、親自身が知識を持ち、自身のライフスタイルに合わせた対策を選択出来ることが今後望まれます。
ルールと対策を両輪に、子育てにおいても、スマートフォンが安全にその役割を果たせるようMMD研究所でも引き続き情報発信を続けていきます。

※以下は、各キャリアが提供するセキュリティサービスやフィルタリング(アクセス制限)サービスに関するリンクとなります。
各キャリアが提供しているセキュリティサービス
docomo ドコモあんしんスキャン 
 
au 安心セキュリティパック 

SoftBank スマートセキュリティ

フィルタリングの設定の仕方
docomo アクセス制限サービス

au 安心アクセスサービス
 
SoftBank ウェブ安心サービス 

Yahoo!あんしんねっと for SoftBank 




 
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この記事の執筆者

佐々木 怜(ササキ レイ)

佐々木 怜(ササキ レイ)

MMD研究所 編集部員

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