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高校生スマートフォン利用実態調査から見える光と闇

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日付:2016/10/4

執筆者:MMD研究所

高校生スマートフォン利用実態調査から見える光と闇

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2016年上半期の児童ポルノ被害を受けた18歳未満の子どもが過去最悪の781人を記録したとの報道を目にした。これは前年同期を397人上回るとのことだ。
驚いたことに「自画撮り」によるものがそのうちの3割を占めているとのことだった。被害者と加害者が面識のないケースが8割近くに上り、このうち9割がSNSを通じて関係を持っていた。様々な要因があったのかもしれないが、「自画撮り」と聞くと子どもの倫理観・道徳観によるところが多いのではないか、という感想を持ってしまった。
※日経経済新聞
※「児童虐待及び福祉犯の検挙状況平成28年上半期」


スマートフォンを親子で安全・安心に使うための環境づくりの一環として始めたインテル セキュリティとの子どものスマートフォン利用に関する共同調査第3弾は「高校生のスマートフォン利用実態調査」。今回の調査では、上記の発表も受け、高校生が普段スマートフォンをどのように使用しているかという部分に留まらず、スマートフォンを利用するうえでのITリテラシーや倫理観・道徳観に関しても知ることのできるデータを取得することを心掛けた。

まず、スマートフォンの所有率に関してだが、93.0% と2014年に行った所有率調査と比べると13.5% の増加となり、ほとんどの高校生がスマートフォンを利用しているという結果となった。

高校生にスマートフォンで普段していることを質問したところ、92.1% が「LINE」を利用しており、中学生の調査に続き、高校生同士のコミュニケーション手段として、LINEが大きく根付いていることが明らかになった。


今回の調査を実施するにあたり現役高校生に話を聞いた際に、「担任教員が入っているクラスのグループ」「担任が入っていないクラスのグループ」、「学年全体のグループ」など学校の中でも様々なLINEグループが存在していることを教えてもらい、驚いたことが記憶に新しい。

また、テスト前は友達とFaceTimeなどのビデオ通話を利用して、教科書やノートを映しながら友達と一緒に勉強しているという話を聞いた。そういった背景から、スマートフォンの勉強への活用度を聞いたところ「勉強にスマートフォンを使用したことがある」と答えた高校生は9割に上った。
「テレビ電話で友達・知人に聞く」が上位にはあがらなかったものの、「わからないところをインターネットで調べる」が85.6%、「わからないところを友達や知人にLINEで聞く」が52.9% と現役高校生の勉強の仕方が垣間見えた回答であった。


スマートフォンを利用していて良かったことを聞いた質問でもなんらかの良かった点が「あった」と回答した高校生は97.3% となった。すぐになんでも調べられる手軽さや簡単にコミュニケーションできることにメリットを感じ、それを上手に使いこなしている印象を持った。


だがメリットを享受している一方で、スマートフォンを利用して危険な目にあったことのある高校生も少なからずいる。スマートフォンを利用していて起こったことを聞いた質問では、「ネット上にあげてほしくない写真や個人情報をあげられた」が11.1%、「自分の写真・個人情報を送るように強制された」が5.1%と冒頭でも上げたポルノ被害にも繋がりかねない経験をしているものがいることも明らかになった。


また、このような問題が起きやすい環境を作ってしまいかねないSNSや掲示板への個人情報の書き込みや写真・動画のアップロードに関しての質問では、約8割の高校生がなんらかの自分や友達に関する情報を書き込み・アップした経験があった。

また、SNSの公開設定に関しては、「誰でも見られる設定にしている」「許可した人への公開だが自分が知らない人も含まれる」と直接の知り合い以外への情報公開もしている高校生がSNS利用者の55.9% を占めた。


この結果を踏まえ、多くの高校生はSNSや掲示板上に自分の情報や写真を掲載することを危険なことだと認識していないのだろうとい予想していたのだが、それに関する設問では筆者の予想を裏切る結果となった。高校生のITリテラシー・倫理観・道徳観を10項目で聞く質問の中で、SNS上に自身の個人情報を掲載することはリスクのある行為だと思うかについて聞いた項目では、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて約9割が「リスクのある行為だと思う」と考えているということがわかった。


危ないことだとわかっていないわけではない。しかし、どこかで「私は大丈夫だろう」と思う気の緩みがあるのかもしれない。スマートフォンは正しく使えば多くのメリットを享受できる大変便利な道具である。しかし裏を返せば簡単に犯罪の扉を開けてしまえる鍵になってしまうということが今回の調査からも見えてきた。

今回挙げた個人情報に関するトラブル以外も、ワンクリック詐欺画面の出現や意図しない有料サイトへの登録など金銭に関わるトラブルも発生していることが調査からわかっている。スマートフォンのメリットを最大限享受し、被害者・加害者にならぬよう、調査結果を家庭や学校、スマートフォンを購入するときに見ていただきたい。

自分は大丈夫という意識を捨て、当事者意識を持ち行動できるように、子どもときちんと話し合う時間を作っていただきたい。
今後もインテル セキュリティとMMD研究所は正しく安心してスマートフォンを使うことへの気づきを持っていただけるよう、引き続き情報を発信していく。


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この記事の執筆者

MMD研究所(編集部員)

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