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メリットとデメリットから考える中学生のスマートフォン所有について

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日付:2016/7/15

執筆者:MMD研究所

メリットとデメリットから考える中学生のスマートフォン所有について

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中学生の子を持つ親にとって、携帯電話を持たせるかどうかは悩みどころだと思います。不審者出没や連れ去り事件などの我が子の身を案ずるニュースが毎日のように報道されています。
持たせることで子どもの居場所がわかったり、いつでも連絡をできたりというメリットがある一方で、インターネットを通じた犯罪に巻き込まれる可能性やLINEを介したいじめなどの不安要素もあります。また、周りの友達はみんな持っている我が子だけは持っていない、という状況で悩んでいる親も多いと思います。

そのような背景を踏まえ、MMD研究所では、インテル セキュリティと共同で親と子へ聞く「中学生のスマートフォン利用実態調査」を実施しました。
スマートフォンを親子で安全・安心に使っていただける環境づくりの一環として始めた子どものスマートフォン利用に関する共同調査は今回で2回目となります。

今回は「中学生の子を持つ親」と「中学生」に調査を実施したことで、親と子それぞれの視点から「中学生の実態」と「親の認識」を知ることができました。
特に、スマートフォンを利用して起こったこと(主にトラブル)を聞くことで、中学生が答える実情と親が認識している子の状況の差が明らかとなった興味深いデータとなりました。


今回の調査結果から2016年6月現在でスマートフォンを所有している中学生は40.9%となりました。約3年半前の2012年11月に行われた内閣府の『青少年のインターネット利用環境実態調査』によると中学生のスマートフォン所有率は13.0%とこの数年で3倍以上に所有率が増えたことがわかります。しかし、スマートフォンやフィーチャーフォン(ガラケー)などの携帯電話端末全体の所有率は57.1%となり、2014年51.6%から5.5%増と、そこまで大きくは変わっていません。これはスマートフォンの普及によって、フィーチャーフォン(ガラケー)からスマートフォンへ移行してきた自然な結果なのでしょう。



次に母親に、子どもに携帯電話を持たせようと思った理由を複数回答で質問したところ、「子どもが塾や習い事に通いはじめたから」が33.0%で、「自分が働きに出るようになった(出ている)から」が22.6%と親子間での連絡手段として持たせたのが上位にきています。夜遅くに帰ってくる子どもの居場所を確認するためや、子どもの送り迎えに便利な手段のため、持たせはじめる親が多いのでしょう。
また、3つ目に入っている「周りの子どもが携帯電話も持つようになったため(20.0%)」やフリー回答で多かった「部活の連絡方法がLINEのため、スマートフォンを購入した」など子ども同士の連絡手段として、持たせ始める場合も多いようです。


2015年8月にリリースした中高生の子どもがいる母親を対象に行った「中高生の携帯電話に関する調査」で、携帯電話の各機能の必要性を聞いているのですが、上位に挙がっているのが、「通話」「メール」「防犯」「GPS」となっています。子どもを狙った犯罪の増加や地震などの災害時の心配から、いつでも安全確認できる状態にしておけること。また、部活や習い事で遅くなりがちの子どもの居場所をGPS機能で特定できることで得られる安心感は携帯電話を持たせることでのメリットでしょう。



では、スマートフォンを利用しているデメリットや親が子どもに持たせるにあたって脅威となることは何なのでしょうか。

上記グラフはスマートフォンを所有する中学生にスマートフォンを使用していて起こったことを複数回答で答えてもらったものになります。トップ2は「迷惑メールが送られてきた」「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでてきた」という結果となっていますが、中学生に限らず、私たち大人にもスマートフォンを使用してよく起こる現象なのではないかと思います。これらフィルタリングやセキュリティソフトの正しい使用で防げる範囲は大きくなります。

その次に多いのが、「SNS上で知らない人から友達申請があった」「直接知らない人とSNSやメールで繋がった」です。母親に子どものスマートフォンの利用で驚いたエピソードを聞いた設問では、「中学に入学してLINEの人数が200人を超えていた」や「友達の友達など、他県の知り合いがSNSで出来ていたこと」などSNSやLINE上に多くの友達がいることを驚く声が多く挙げられました。
現在の中学生はLINEやSNSを通して直接知り合いでない人と繋がることに対してあまり抵抗がないのかもしれません。これは世の中の流れもあり、趣味などで繋がる場合もあるので一概には悪いとは言えませんが、親子で十分に話し合い十分に気を付けるべき項目であると感じます。


では、親は子どものスマートフォン使用に関して一体どのくらい把握しているのでしょうか?
上記グラフは先ほど中学生に聞いた「スマートフォンを使用していて起こったこと」とほぼ同じ内容で、中学生の子どもに起こったことを親に聞いた質問になります。
「迷惑メールが送られてきた」「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた」「直接知らない人とSNSやメールで繋がっていた」はほぼ同じ順位になっています。
ここで際立つのは、「迷惑メール」以下の中学生に起こったことの親の認知率と中学生の実情が大きく離れていることです。

特に驚いたのは、「ワンクリック詐欺画面の出現」です。親の把握している割合は3.8%ですが、中学生の回答は17.0%となっており、6人に1人はワンクリック詐欺の画面を見たことがあるという計算になります。
中学生が親に話す必要はないと思っているのか、親に言いづらいのか、、親が子供の状況を把握しきれていないことも多くあることがわかります。

【今回の調査を通して】
中学生スマートフォン所有率は今後も徐々に上がっていくことが予想されます。スマートフォンを所有することで「いつでも子どもの安全確認をできる」「子どもの居場所がわかる」などのメリットも多く存在します。また、子どもにとっては親と連絡を取れる以上に、LINEやメールを通して友達同士との連絡が取りやすくなる、というメリットがありそうです。

しかし、その裏でLINEやSNS内でのいじめやスマートフォンを持つ子どもと持っていない子どもとの格差など友人間のトラブル、また詐欺被害にも遭いかねない「ワンクリック詐欺の出現」や「意図しない有料サイトへの登録」などの金銭に関わるトラブルも報告されています。

このようなトラブルの被害者にならないためにも、親と子の間でスマートフォンを正しく活用する方法や、トラブルを未然に防ぐための対策などについて各家庭で話し合う必要だと考えます。そのような話し合いのきっかけに今回の調査が少しでも役に立てば嬉しく思います。

今後もインテル セキュリティとMMD研究所は正しく安心してスマートフォンを使うことへの気づきを少しでも広めていけるような共同調査を引き続き発信を続けていきます。

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この記事の執筆者

MMD研究所(編集部員)

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