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スマートフォンを持ち始める中学生のスマートフォンへの対策と子どもとの関わり合い方について

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日付:2017/10/20

執筆者:MMD研究所

スマートフォンを持ち始める中学生のスマートフォンへの対策と子どもとの関わり合い方について

スマートフォンを持ち始める中学生のスマートフォンへの対策と子どもとの関わり合い方について

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今年9月に、マカフィー株式会社と共同で「親と中学生に聞く初めてのスマートフォン利用の実態調査」を実施した。「中学生と中学生の親」にフォーカスを当て共同調査を行うのはこれで2回目となる。

以前の調査で、初めてのスマートフォンを持つ時期として中学生の割合が高いことが明らかとなった。我々は、スマートフォン導入時期である中学生への教育と所有しているスマートフォンへの対策は必要不可欠であると考え、重点的に調査を行っている。

今回のコラムでは、スマートフォンを中学生の子どもに持たせている親へ聞いた3つの項目から「子どものスマートフォンへの対策と中学生の子どもとの関わり合い方」について考えていきたい。
● 子どものスマートフォンへの対策
● 子どものスマートフォンの使い方を把握しているのか
● あったほうがいいと思う制限・確認項目


■子どものスマートフォンへの対策

スマートフォンへの対策として真っ先に思い浮かぶのが、通信会社が提供しているフィルタリングサービスだ。子どもを有害な情報から守ってくれるサービスだが、今回の調査では、フィルタリング利用率は48.5%と過半数を超えない結果となった。


ちなみにフィルタリングサービス未利用者の割合は34.9%。利用していない理由としては、「子どもを信用しているため」という声がトップに挙がった。


※子どものAndroidにフィルタリングを設定していない理由としても「子どもを信用している」がトップであった

では、フィルタリングサービスを利用していると答えた親は、フィルタリングサービスを通じ、子どものスマートフォンをどのように管理しているのであろうか。フィルタリングサービス利用者にフィルタリングサービスや機能制限の設定や管理方法に関して聞いた結果を見てみよう。「最初に設定を行ったきり何もしていない」という割合が約7割で、その機能を使いこなせている親は少ないことが明らかとなった。


■親は子どものスマートフォンの使い方を把握しているのか

フィルタリングサービス未利用者が34.9%、そしてフィルタリング利用者もあまり機能を使いこなせていないという現状が明らかとなったが、フィルタリングサービスを利用している親、フィルタリングサービスを利用していない親で、子どものスマートフォンに起こったことへの把握の差はあるのだろうか?
下記表は、スマートフォンへ起こったことの「中学生の遭遇率」と「親の把握度①(フィルタリング利用者の親の回答)」「親の把握度②(フィルタリング未利用者の回答)」を比べたものである。


「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた」という項目の中学生の遭遇率は61.3%。それに対して親の把握度は、フィルタリングを利用している親で6.3%、フィルタリングを利用していない親で5.4%であった。フィルタリングサービスを利用している親の方が把握している割合は若干高いものの、それでも中学生の遭遇率と親の把握度に大きな差がある。

この差の原因は、子どもが閲覧している情報を簡単に把握するためのツールがないことや親子間で適切なコミュニケーションができていないことなどが考えられる。

子どもがどのような場面で有害な情報に触れているのか、スマートフォンの利用によってどのような危険があるのか、ということを親は理解しておく必要がある。


■あった方がいいと思う制限・確認項目

最後に親のニーズが読み取れる調査結果に目を通しておきたいと思う。親にあった方がいいと思う制限・確認項目を聞いた結果の上位10項目にヒントが隠されていた。

グラフ内の赤印をつけている項目に注目していただきたい。
● 位置情報の確認
● スマートフォンで子の利用状況を確認
● 子どもが設定に変更などを行ったときの通知
● 閲覧不可のWEBページの検索時の通知

いずれも「リアルタイム」で親が子どもの状況を「自分自身のモバイル」で確認できることを求めている項目であることが推測できる。現在キャリアから提供されている無料のフィルタリングサービスでは、リアルタイムで状況を確認できる機能はまだまだ整っておらず、親のニーズを汲み切れていないことがわかる。

■最後に

今回の調査から、
● フィルタリングサービスが適切に活用されていない
● 親は子どもの利用をあまり把握できていない
● 現状のフィルタリングサービスでは親のニーズを汲み切れていない可能性がある
● リアルタイムで子どものスマートフォン利用を確認できることへのニーズがある
上記のようなことが明らかとなった。

親は、子どもに買い与えたものをきちんと使いこなせるように教育する責任がある。そのためには、子どもがどのようにスマートフォンを使っているのかを把握する必要がある。もちろんどのように使っているのかを親子間で会話することも大切だが、把握できるようなツールを活用することも1つの手である。
リアルタイムで確認・通知されるような機能は子どもからは嫌がられる可能性がある。しかし、それを気にして子どものスマートフォン利用の把握が疎かになってしまうことはあってはならないと考える。

ちなみに、今回の調査でもうひとつ取り上げておきたい調査結果がある。それは、「フィルタリングや機能制限の内容は親子で話し合うべき」と考えている親そして子どもの割合が多いということだ。(親は56.2%、中学生は47.1%)親が一方的に確認・制限内容を決めるのではなく、きちんと話し合いの中で、「どんなことを確認・制限しようとしているのか」そして「なぜ確認・制限する必要があるのか」ということを子どもと話し合いながら決めていくべきだと考える。

フィルタリングサービスを利用しているから大丈夫、自分の子どもに限って危ない目に合うはずがない、私は子ども信用しているから大丈夫、という思い込みは危険だ。スマートフォンやインターネットは正しく活用すれば大変便利なものだが、一歩間違うと子どもの健全な成長を妨げることに繋がりかねない。

最近スマートフォンを子どもに持たせ始めた、もしくは持たせようと思っている、という親は今回の調査から明らかになった実態を見ていただきたい。「子どもの使い方を把握できているか」「対策は最初に行ったきりでその後は何もしていない状況ではないか」「子どもと会話はできているか」というようなことを振り返ってほしい。その上で、スマートフォンを持ち始める子どもにはどのような「対策」や「教育」が必要なのかを今回の調査結果も踏まえて、今一度考えていただきたい。
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この記事の執筆者

MMD研究所(編集部員)

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